千の酒と、千の店

利き酒師、ワインエキスパート、フードアナリスト等、様々な資格を持つ酒好き会社員が、全て自腹で訪れた東京~埼玉の
数千軒の中から、美味しいお酒の店を選んでご紹介。約380店を最寄駅で検索できる「記事の索引」や、お酒コラムもあり!

2007年08月

夏休み! (07/8/28~9/1)

本日、ちょこっとソムリエ試験(ワインエキスパート試験)なんぞを受けてきた。
正直、今年の合格は無理だと思っているんで、来年に備えての下見といったところ。

いや~、受験者がこれほど多いとは思わなかった。全国9会場で同時開催なのに、東京会場だけで1,300人以上。
意外と、20代後半~30代前半くらいの、若い人が多かったんだけど…こんなに難しい試験、一体どういう人が受けてるんだろう?(自分のことは棚上げ。)

ともかく試験は無事終わったんで、明日から遅めの夏休みを取って、南の島に潜りに行ってきます。(一応、ダイビングの免許を持ってるんですよ~

仕事の都合上、ノートパソコンも持って行くんだけど…さすがに国外の店は、紹介してもしょーがないと思うんで、1週間ほどブログはお休みということになりそう。
戻ってきたら、また再開しますんで、しばしお待ちを!

通いたい、古き良き居酒屋、西新橋「矢満一」 (07/8/25)

新橋のはずれ、虎の門近くに、風情のある居酒屋がある。
昔の木造住宅のような外観、ちょうちん、のれん、壁に貼られた日本酒のラベル。
懐かしいたたずまいに、道行く人が思わず足を止めてしまうほどだが、どこか魅力的だ。
店の名前は「矢満一」。

JR新橋駅からだと、烏森口からニュー新橋ビルの横を通ってまっすぐ虎の門方面に歩く。日比谷通りを渡って更に進み、右手に「弁護士ビル」がある角を左折すると、1つ目の角の左側だ。
新橋駅からは500mくらいあるので、虎の門や内幸町からの方が近い。

店先には、その日の地酒銘柄と価格が貼られている。
昨晩の銘柄は、志太泉(780円)、雑賀(850円)、酔鯨(880円)、醸し人九平次(850円)、一の蔵・円融(700円)、能鷹(780円)、男山(700円)、悦凱陣(850円)、益荒男(850円)…など、18種類

入口を入ると店内は一段高くなっているので、一瞬靴を脱ぐのかと思ってしまうが、靴のままでOK。
右手がカウンター、左手はテーブル席になっており、さほど広くはないものの、ほぼ満席だ。
店内も古い居酒屋っぽい味のあるインテリアだが、暖かみがあって居心地は良く、女性客も多い。
店のスタッフは、30代と思しき男性・女性3~4人で、裏に料理担当、お酒担当のスタッフもいる模様だ。

ここの売りは「もつの煮込み」で、自称西新橋で一番旨い!というふれ込みだ。「豆腐入り(580円)」と「もつのみ(550円)」とがあるが、値段は30円しか違わないので、豆腐入りがいい。もつは牛と豚を合わせたもので、赤味噌仕立て。西新橋一かどうかは分からないが、確かにおいしく、お客の8割が注文するらしい。
刺身やおしんこも、美味しいと評判。

ほかにも、板わさ(380円)、味噌きゅうり(350円)、やっこ豆腐(450円)、肉じゃが(480円)、栃尾の油揚げ焼き(580円)、 いわし丸干し(500円) 、お茶漬け(450円)といった、泣ける古典メニューが揃っている。
もちろん、季節メニューもあって、これから(秋~冬)だったら、さんま、きのこ、銀杏、カキ、あんきも…といった素材が楽しめる。

日本酒の品揃えも十分。お店のおすすめ銘柄は大阪の「秋鹿」で、「純米吟醸・超辛口(880円)」と、「・山廃無濾過純米吟醸(800円)」 が定番として常備してある。
この店が素晴らしいのは、純米酒や純米吟醸酒を中心に揃えられていながら、全銘柄が千円未満でいただけることだ。ただし、量は150ml程らしい。
種類によって向き不向きはあるものの、すべての銘柄でお燗をお願いすることもできる。
また、通常の半額強の価格で注文できる「お試し」(90ml)という設定があるのもありがたい。

昨晩は、自分もすべて「お試し」で、鶴翔、不老泉、歓びの泉・朝日、瑞冠・いい風、隆、志太泉、万齢、百歳などをいただいた。
店の人の応対も、とてもいい。

なお、瓶ビール(中瓶)は、キリン一番しぼり(550円)、サッポロラガー(550円)、サッポロエビス(600円) があり、焼酎は芋・麦・黒糖・米・そば・栗・泡盛が、いずれも500~650円。 焼酎は芋と麦が豊富で、ボトルキープもできる。
ワインも、赤・白1種類ずつだが、置いてあった。

駅から遠いのが難点だが、この店に限っては、逆にそれで良かったかもしれない。
近くにあったら、毎日でも通ってしまいそうだ…。

ぐるなび/矢満一

無性に食べたくなる“お母さんのカレー”、「めぐろ三ツ星食堂」 (07/8/22)

こう暑いと、やっぱりカレーが食べたくなってしまう。
自分は貧乏性のせいか、ルーがたっぷりかかったカレーが好きだ。
ルーが少なくて、最後に白いゴハンだけが残ってしまうと虚しくなる。(だから、松屋のカレーは食べたくない。
そんな自分の嗜好に120%応えてくれるのが、「めぐろ三ツ星食堂」だ。

目黒駅東口から目黒通りを白金方面へ進み、右側にファミリーマートが現れたら次の路地を右折する。
お昼時なら、住宅街に数人の行列ができているはずだ。
突き当たりの手前、右側に「めぐろ三ツ星食堂」がある。駅から歩いて300m程だ。

店のオープンは2001年10月。
料理研究家として20年のキャリアを持ち、料理教室の講師経験もある関根志保さんがオーナーシェフの、小さな洋食店だ。

店の間口は狭いが、中は奥の方まで細長く続いている。
入口のすぐ右隣に小さなテーブル席のスペースがあり、正面はカウンター席が奥へと続く。
カウンターの端がレジになっていて、その奥はやや広めのテーブル席。こちらはちょっとしたディナーにも向く。

ここは、味も見かけも、洒落た料理と言うより、懐かしい家庭料理のテイストがある。

たとえば、「野菜カレー」(1,100円)は、大きな皿にルーが溢れんばかりに掛けられ、大きなトマトやナスなどの野菜がゴロゴロ入っていて、見るからに食欲をそそる。
インドカレーのスパイシーさや、欧風カレーの上品な味とは違い、まさにお母さんのカレーといった趣だ。
これが、1度食べると時折無性にまた食べたくなる味なのだ。

カレーには揚げ玉子が丸1個入っているが、外はカリッと揚がっていながら中の黄身は半熟で、独特の味わい。これだけで食べてもいいし、カレーに混ぜてもおいしい。

人気のあるオムライスもボリュームたっぷりだ。
「本日のオムライス」(1,260円)は、日替わりで様々なオムライスが登場する。
そのパターンは、ケチャップ、正油、牛肉、ポークジンジャー、ホタテ、ホットドック、塩チーズ、カレー風味…など千変万化。

テレビの取材の時にたまたま作ったという「オムMixボロネーズライス」(1,200円)は、季節の野菜と挽肉が入っ たボロネーズソースを炒め、これを半熟のオムライスにたっぷりかけた一品。

どれを食べても美味しくてボリュームもあるので、この値段でも充分満足できる。

ランチタイムは、野菜カレー、海老カレー、オムカレー、日替わりオムライスなどの4品に限られるが、いずれも値段が900円になることもあって、行列は必至。
その日によってメニューは変わるので、店のスタッフに確認しよう。

食事時はほとんど満席状態なので、料理が出てくるまで若干待つことが多いが、前菜のもやしサラダを食べながら、しばしのガマン。
レジの脇には雑誌も少し置いてある。

2005年3月には、2号店となる「Trattoria めぐろ三ツ星食堂」も大門にオープンした。
こちらはイタリアンだが、ランチのオムカレーは健在だ。
ただし、行列も同様らしい。

Livedoor東京グルメ/めぐろ三ツ星食堂
姉妹店:ぐるなび/Trattoria めぐろ 三ツ星食堂(大門)

居心地のいい大人の居酒屋、西永福「鱗(リン)」 (07/8/21)

西永福で飲むことは少ないのだが、たまにそんな夜があるとすれば、おそらくこの店にいるはずだ。
駅からも近い居酒屋「鱗(リン)」だ。

場所は、西永福の駅を出てすぐの踏切を渡り、最初の角を右に入ると、すぐ左側にある地下の店だ。
地上から階段の下を覗くと、「鱗」と大きく書かれた暖簾が見えると思う。

店内は和洋折衷っぽいインテリアで、意外とお洒落っぽい。本来は和風の店なのだが、基調となっている木材が白木ではなく濃い色調で、テーブルや椅子も洋風なため、「和洋折衷」っぽく感じるのだろう。
右側がカウンターで、左側と奥がテーブル席になっている。決して広くはないが、狭いという程でもなく、ちょうど良い広さだ。開店したのは1988年。

席に座ると、和の雰囲気が漂う。美味しい和食と、美味しい日本酒・焼酎が揃っていて、くつろいだ時間を過ごせるのだ。

以前、ここで「一本釣りのサバ」を戴いたことがある。「一本釣りのサバって何?」と聞いたところ、女将が「関サバと同じだけど、四国側の港に揚がったサバ」と説明してくれた。

日本一のアジ・サバの漁場である豊予海峡では、九州・佐賀関の漁師が釣り上げると「関アジ」「関サバ」というブランド品となる。だが、同じ漁場で四国の漁師が釣り上げたノンブランド品は、その半分以下の値段になってしまう場合もあったのだ。(最近は、四国の佐田岬漁港でも「岬(はな)アジ」「岬(はな)サバ」というブランドで対抗している。)漁法は同じ一本釣りであり、味にまったく遜色はない

食べる方にしてみれば、同じ美味しさの魚を安く食べられた方が嬉しいに決まっている。
そんな美味しくて手頃な肴を、いろいろと提供してくれる嬉しい店だ。
お酒も、種類こそ限られているが、美味しい地酒や焼酎を揃えていてくれている。品揃えは時期によって異なるので、メニューや張り紙などで確認してほしい。

この店は、期間を限って特定アーティストの作品を壁面に飾る、ギャラリー的な側面もある。有名なアーティストではないが、味のある写真や版画を眺めながら飲むのも、また楽しい。
たまに、店内でミニライブを開くこともある。

つい、いつまでも長居してしまいそうな、大人がくつろげる居酒屋だ。

Yahoo!グルメ/
営業時間/18:30~翌1:00
定休日/日曜・祝日

京風おばんざいと地酒&焼酎の店、大宮「獣王」 (07/8/20)

外観と中身にギャップのある店というのはいくつか紹介したが、店名と中身にギャップがある店というのもある。大宮の「獣王」がそんな例だ。
「獣王」と聞いてパチスロ機を連想する人はいても、京風おばんざいの店とは、ちょっと連想できないだろう。

場所は、大宮駅東口から駅前通りの「高島屋」交差点を右折し、「セブンイレブン」の先の路地を左に入った通り沿い。大宮区役所に近いビルの3階にある。
階段を昇ってドアを開けると、右側がカウンター席、左側が小上がりになっている。白木をベースにした、モダン和風のキレイな内装だ。

カウンターは8席ほどだが、カバーが付いた背もたれの高い椅子が用意され、座り心地は良い。向かいの棚には、50種程もあろうかという焼酎の1升瓶がズラリと並べられている。
小上がりには、4人用の掘りごたつ式座卓が2つあるだけだが、幅にかなりゆとりがあるので、6人は楽々座れるはずだ。

料理は京風おばんざいで、野菜、魚、肉料理がまんべんなく揃っている。種類はそれほど多いわけではないが、定番メニューに旬の料理が加わり、どれも美味しい
さすが、オープンして何年も経つのに、厨房がピカピカに磨かれているだけのことはある。

おばんざい(京都のお惣菜)の店なので、お造りや天麩羅といった献立はないが、「マグロのカマの味噌陶板焼き」「海老しんじょう揚げ」「季節の魚のサラダ仕立て」「鯛茶漬け」…などの多彩なメニューがほとんど500~1,000円程度。中心価格帯は700~800円台くらいで、高価格なステーキでも1,500円程で提供される。

お酒は、焼酎の品揃えが見事だが(佐藤の黒、伊佐美、魔王、三岳などが普通に並んでいる。)、日本酒もなかなかのものだ。八海山、天狗舞、〆張鶴、飛露喜、貴…など、10銘柄ほどの銘酒が揃えられていて、「今月の純米酒」といった入れ替え銘柄もある。(今月は「雑賀」)

もちろん、梅酒やワイン、ウィスキー、サワー類などもあって、お客は女性・男性が半々といったところだ。店主がほぼ1人で切り盛りしているため、カウンターから席が埋まっていく。

周囲は飲食店街であるものの、駅から少し離れた3階に店があることと、この店名のせいか、お客の半数程度は常連客のようだ。正直、常連に独占させておいてはもったいない店。1度訪れれば、ファンになる人が多いのは納得できる。

ちなみに、京風おばんさいの店に似つかわしくない店名は、店主の風貌から来ているのでは…と睨んでいる。

FLAVOR OF JAPAN 獣王

都会の絶景を楽しめる隠れ家BAR、六本木「imoarai」 (08/8/17)

※「imoarai」は、2009 年1月24 日をもって閉店し、同年11月5日に「六七(ロクナナ)」として新生オープンした。六本木7丁目の路地裏のマンションの3階と屋上が店だが、詳しい場所は非公開。

もはや恒例となってきた「隠れ家」のご紹介。とは言え、ギョーカイでは知られたお店なので、それほど声をひそめてご紹介する必要はないだろう。
六本木は芋洗坂のマンション801号室にあるBAR「imoarai」だ。

オープンした2003年の4月直後は、雑誌でもいくつか取り上げられたが、住所・電話番号一切非公開だった。
一応、今でも非公開とされているものの、WEBで検索すれば容易に見つけられるので、公然の秘密といったところか。
経営は、お洒落な飲食店を、名古屋や東京を中心に展開している(株)ゼットン。

まずマンション1階のエントランスで「801」号室を呼び出して、入口を開けてもらう。この会員制の店にも似たスリルが、この店の味でもある。エレベーターを昇って、801号室のドアを開くと、スタッフが席に案内してくれる。
部屋は8階と9階を室内で行きできる、いわゆるメゾネット・タイプの造りだ。

8階は、入口のすぐ近くにソファ席があり、左手の奥が8席のカウンター席。更にその奥のテラスに2人用のテーブルが5卓ある。
9階は5人程度のソファ席が2つ。こちらはパーティーに向いていそうだが、貸し切ると1人1万円は必要になるというから、ちょっとキツいかもしれない。

この店は、何と言ってもテラスが有名だ。決して広くはないのだが、中にシャンデリアが入れられたガラスのテーブルが5つ並べられた空間は独特の美しさ。(空間デザインは、大地真央の旦那・森田恭通)しかも、右手を見上げれば目の前が六本木ヒルズ、左手は東京タワーという絶景だ。女の子なら、この夜景を見て声を上げてしまうこと間違いない。

BARは、お酒がそれほど充実しているわけではないいが、特にうるさい人でない限り不満は感じないと思う。人気があるのは、シャンパンモエ・エ・シャンドン」ボトル6,800円。
フードメニューは軽いつまみ類が中心なので、2軒目の店として利用するのが適当だろう。ちょっとミスマッチな気もするが、カレーの味はけっこう評判だ。

値段は、料理もお酒も大体1品1,000円少々くらいが多い。「ちょっと飲みに行く」には高めだが、この雰囲気を考えれば、むしろ安く感じるかもしれない。
8階と9階とでチャージに差があり、8階が1,050円で、9階は2,100円となっている。

あすすめは、8階のカウンターのテラス寄りの席だ。この季節はテラスで飲みたい気もするが、居心地はやっぱり室内の方が上。テラス寄りの席なら、眺めも楽しめて快適に過ごせる。(冬はテラス用のヒーターもあるらしい。)
特別な人と、ちょっと非日常的な空間で過ごしたいなら、この店はぜひ候補に挙げたい。

Livedoor東京グルメ/imoarai

最高に美味しいカレー店、半蔵門「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」 (07/8/16)

前にも書いたが、カレーはインド風より欧風が好みだ。
インド風カレーは、本格的な店ほど「ビーフ」や「ポーク」といった肉メニューがないし、中には「これがカレー」と思うような「そぼろ風ルー」に出くわすこともある。辛さにも要注意だ。
その点、欧風カレーはマイルドでコクのあるものが多く、一般的な日本人には向いていると思う。

そんな欧風カレーで頂点を極めているのが、神保町「ボンディ」と、ここ「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」だ。この2店のカレーはとても良く似ている。価格も1,350円と1,250でほぼ同レベルだし、皮付きの丸ごとポテトがが付いてくる点も同じ。更に、辛さを3段階選べる点や、味のタイプも同様だ。

場所は、半蔵門駅の5番出口をでてすぐの「一番町」交差点を左折し、100m程先の右側にあるレンガ色のマンション1階。入口は奥まっていてちょっと分かりにくいので、木の看板を目印にするといい。

店名の「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」は、フランス語で小さな田舎の家という意味だと思うが、その名の通り、店内は木が多用された南仏風の田舎家っぽいインテリアになっている。

入ると、まず個室風のスペースがあり、その奥は大テーブルのあるダイニング。更に、小さなテーブル席がいくつかあって、全体的に落ち着ける雰囲気だ。厨房前の廊下には暖炉もあり、照明とあいまって暖かみを感じさせる。

カレーは、ビーフ、ポーク、チキン、エビ、カニ、アサリ、ホタテが各1,250円、シーフードミックス(エビ・アサリ・ホタテ)とミートミックス(チキン・ビーフ・ポーク)が1,450円だ。
少々高いが、それだけの価値は間違いなくある

カレーのルーは、30種以上のスパイスを使って3日間かけて作られる。生クリームやバターがたっぷり使われており、その味はマイルドで奥深く、大変おいしい
付け合わせのジャガイモは、別に食べてもいいし、崩してカレーに混ぜてもいい。
特に辛いのが好みという人を除けば、甘口を頼んで、この深いコクを堪能することをおすすめする。

3,500円のコースメニューも用意されており、内容は、貝サラダ、スモークサーモン、ローストポーク、カレー、コーヒー、アイスリームという満腹メニュー。(2名より 要予約

飲み物は、ビール(一番搾り・中)が600円。ボルドーワインがグラスで550円、ハーフボトルで1,900円、フルボトルで2,900円とお手頃価格。ソフトドリンクは、コーヒー、紅茶、コーラやジュースなどが400~500円で揃っている。
なお、サラダやお土産用カレーソース(2人前)も用意されている。

昼食時はかなり混むので、できれば避けた方がいい。
麹町駅からも近いので、場所さえ把握できれば、そちらから歩いてもOK。
なじみのない人には縁遠いエリアかもしれないが、近くにお出かけの際は、ぜひ思い出してほしい店だ。

livedoor 東京グルメ/プティフ・ア・ラ・カンパーニュ

お酒の注ぎ方・注がれ方 (07/8/15)

日本人にはさしつ、さされつという酒席での習慣がある。あれが実は大の苦手だ。
周囲の杯の減り具合を気にしながら飲んでいると、どうにも落ち着かない。
それに、人それぞれ自分の飲みたいペースがあるはずだ。

例えば、ビールなどの場合、グラスの残りが1/3程度になったら注いであげるのがマナーという風潮があるが、最後まで飲んでから注いで欲しいという人もいる。これを通称飲み切りと言うが、自分はそっちのタイプだ。
グラスのビールは、飲み進むにつれ多少ぬるくなってくるし、泡もなくなる。そんな中途半端なビールに、注ぎ足してほしくない。きっちりグラスを空けてから改めて注いだ方が、どう見てもうまそうだ。
女性に注いでもらう店でも、ちゃんとした店なら「飲み切りで」と言えば通じる。

日本酒の場合は、また少し話が違ってくる。
本来、杯を飲み干してから注ぐものなので、途中で注ぎ足されることは少ない。だが、「グィ~ッと行っちゃって」などとせかされて杯を空けることになったりする。これはこれで自分のペースが守れない。下手をするとアルコール・ハラスメントになってしまう可能性すらあるので、注意したい。

日本酒なら、女性に注いでもらうのが(女性が自主的にやるなら)絵になることもあるが、これがワインとなると完全にマナー違反になってしまう。ワインを注ぐのは、本来その店のスタッフの仕事で、そうした店でない場合でも男性がやるのがマナー。礼儀を無視しても構わないような場でない限り、気をつけた方がいい。
なお、注いでもらう時、ワイングラスを持ち上げるのもマナー違反だ。グラスはテーブルに置いたままか、グラスの脚に軽く指を添える程度にしておこう。

そういえば、ビールを注いでもらう時にグラスを傾けて持ち上げる人が多いが、あれもやめた方がいい。
グラスはまっすぐ立てて持った方が、ビールは美味しくなる。ビールがグラスの底に当たって泡立ちが良くなるのだ。
注ぐ時も、注がれる時も、ちょっと気をつけるだけでお酒の味は変わるものだ。

日本人の場合、平均すると、お酒の弱い体質の人が約4割、まったく飲めない人が約5%前後いると言われている。つまり、半数近くの日本人は、お酒が苦手な体質らしい。こうした体質は先天的に決まっており、鍛錬で強くなるといったことは、実はほとんどない。(厳密には、適量をオーバーする飲み方を続けていると多少強くなるようだが、明らかに健康に悪影響を及ぼす。)お酒に弱い体質は、白人や黒人にはほとんど存在せず、黄色人種特有のものだが、その中でも日本人の比率は最も高い。

だから、「さしつ、さされつ」も悪くはないが、注ぐ前に「もう1杯行くか?」と聞くなどして、相手への配慮を忘れないようにしたい。
自分もおいしく、相手もおいしく飲めるのが、最高の酒宴なのだから。

ウィスキー・マニアに捧げる、日比谷「キャンベルタウンロッホ」(07/8/14)

名だたるBARが軒を連ねる銀座のすぐ近くに、ウィスキーをこよなく愛する人が泣いて喜ぶようなBARがある。店の名は「キャンベルタウンロッホ」。この名前を聞いてピンと来るような人だったら、1度訪ねてみる価値があると思う。

場所は、JR有楽町駅の日比谷口を出て、晴海通りを渡ると、線路の向かい側のビルの地下にある。狭い階段に掲げられている右の看板が、数少ない目印になるだろう。

扉を開けると、まず店の狭さに面食らうかもしれない。カウンターが奥へと続いているのだが、もし阿部寛みたいな人が座っていたら、後ろを通るのに難儀するはずだ。
席は9席。なるべく奥の席から座るよう心がけたい。

カウンターや椅子も含め、店全体に年季が入っているように見えるが、それほど古い店ではないので、これも演出なのかもしれない。
カウンターの奥や後ろ、そして下にも、ウィスキーのボトルが所狭しと並ぶ。棚の下には、箱に入ったままのウィスキーが山になっている。古いボトルも多い。
狭い店とは言え、これだけあれば品揃えは充分。(ウィスキーに限れば。)シングルモルト・ウィスキーが中心だが、ブレンデッド・ウィスキーもあるし、バーボンやブランデーも置いてある。

店のマスターである中村信之さんは、自他ともに認めるウィスキー・マニアだ。従って、客もかなりヘビーなウィスキー好きが多い。店が狭いだけに、そうした環境を楽しめない人には、この店はおすすめできない。

通常よく見かけるボトルもあるものの、あまり見覚えのないボトルもふんだんに揃っている。ここには、インディペンデント・ボトラー物のウィスキーも相当数あるからだ。
インディペンデント・ボトラー(独立系瓶詰業者)物とは、蒸留所とは別の(独立した)会社が蒸留所から樽を購入し、瓶に詰めて商品化したウィスキーのことだ。これに対し、蒸留所で詰めたウィスキーは、オフィシャル・ボトルなどと呼ばれる。

スコットランドの蒸留所は、元々は零細企業がほとんどなので、自社で瓶詰めの設備まで持っている所はごく少数なのだ。瓶詰めや販売は、系列の親会社か、「ボトラー」と呼ばれる専門の会社が引き受けている。ボトラーは、自社でウィスキーを熟成させ、オリジナルのボトルで販売する。場合によってはブレンドすることもある。
同じ蒸留所のウィスキーが複数のボトラーから発売されたり、同じボトラーから複数の蒸留所のウィスキーが発売されたりするので、素人には少々とっつきにくい世界かもしれない。

長い間インディペンデント・ボトラーは2社しかなかったが、80年代頃からシングルモルトの人気が世界的に高まったため、今では「増え過ぎ」と言われるほど増加している。
イアンマクロード、ゴードン&マクファイル、シグナトリー、ダクダスレイン、ダンカンテイラー、ウィリアム・ケイデンヘッド…あたりが有名ボトラーだ。

この店では、そうしたボトラー物がいくつも置いてあるため、同じ蒸留所のウィスキーを異なるボトラーで飲み比べるといった楽しみ方もできる。しかも、品揃えと立地の割に、値段は手頃だ。(もちろん、中には高いものもあるが。)

一応、キャッシュ・オン・デリバリー制の店だが、3~4杯程度ならまとめて払える。
つまみも軽いものが中心だが、パスタやサンドイッチ程度なら対応できるようだ。
中村さん以外の従業員も、もちろんウィスキーには詳しい。ウィスキーを極めたいなら、うってつけの店と言えそうだ。

食べログ/キャンベルタウンロッホ

新潟の地酒と魚を楽しめる、初台「ぽぽろ」 (07/8/10)

新宿から1駅離れただけで、街の雰囲気はかなり変わる。
初台は、「東京オペラシティ」が異彩を放っているものの、その周辺は郊外の住宅地や商店街といったたたずまいの小さな街だ。
店の数も限られているが、最近はフレンチやイタリアンの小さな優良店がいくつかできて、近隣の住民やOLたちを喜ばせている。

しかし、お酒の店というと、正直言って今ひとつの感がある。
そんな中、ごく普通の居酒屋ながら、他店を1歩リードしていると思えるのが「ぽぽろ」だ。
場所は、甲州街道をはさんで東京オペラシティの反対側にある、初台商盛会ショッピングロードの入口近く、薬のヒグチの2階。

入口を入ると、4人掛けのテーブルが6卓ほど並び、奥には4席だけのカウンターがある。カウンターの内側は厨房だが、カウンターが低いことと、魚が入った冷蔵ケースがあるため、中はうかがえない。
店のご主人は料理担当で、奥様と若い女性が接客を担当している。

メニューは、刺身が4~5種類、煮物、焼物、フライ、酢の物など、典型的な和風居酒屋の料理が並ぶ。お皿や盛り付けもシンプルで、決しておしゃれな店ではないが、清潔感がある。

値段は、刺身がすべて735円、くじら生姜焼きと、くじらベーコンが785円、ほかはすべて350円~630円に納まる。どれも特に目立つ料理ではないのだが、お酒に良く合う料理が揃っている。「銀だらのみそ漬け」といった煮物などが何気に美味しく、魚好きの飲兵衛でも満足できそう。

ビールは、ヱビスの生と、サッポロ黒ラベル。焼酎は、米・麦・芋・黒糖がいずれも均一のボトル価格だ。
メインは日本酒で、新潟の地酒が20種類以上揃っている。

高いものだと、久保田 萬寿(1,575円)、越の寒梅(1,365円)、八海山・かぎろひ(1,050円)、湊屋藤助・純米吟醸(840円)、鶴齢・純米吟醸(840円)、菊水・一番しぼり(840円)。ほかは、八海山、〆張鶴、麒麟山、越の景虎、清泉、雪椿…など、いずれも735円~600円台。最も安い吉の川・1合徳利だと367円だ。

安い酒からとびきり美味しい酒まで、一通り揃っている点が嬉しい。値段も妥当で、特に840円クラスあたりは価格以上の美味しさを楽しめるはずだ。

おしゃれな店ではないのでおじさん客が多いが、女性客もちらほらいる。
ちなみにこの店はランチもやっていて、昼も美味しい魚が食べられるらしい。

初台商盛会/ぽぽろ

知る人ぞ知るシングルモルト、CLYNELISH Aged 32 Years (Finest and Rarest)

シングルモルト・ウィスキーが好きな人というのは、個性を愛する人だろう。万人に受け入れられるブレンデッド・ウィスキーより、好き嫌いがはっきり分かれるに惹かれるということだから。

そんなシングルモルト・ウィスキー好きの人に、1本だけを薦めようというのは難しい話だ。入門者だったら、「グレンモーレンジ」や「ザ・マッカラン」あたりをすすめるべきだろうが、それでは当たり前すぎて面白味がない。それなりに飲んでいる人なら、最近気に入っている「クライヌリッシュ」をおススメしたい。

クライヌリッシュ蒸留所は、スコットランドで最も北部に位置する蒸留所の1つ。ハイランド北部のブローラという町にある。

現在のクライヌリッシュ蒸留所が建てられたのは1967年。それ以前にも古い蒸留所があったのだが、そちらは新しい蒸留所の完成に伴って「ブローラ蒸留所」と改名し、それから16年ほどは全く同じ方法でウィスキーを造っていた。だが、ブローラ蒸留所は1983年5月に閉鎖され、現在はクライヌリッシュ蒸留所だけが操業を続けている。

シングルモルト好きの中には、「ブローラ」の方を好む者も多いようだが、なんせ新しいものでも24年前の出荷だ。残念ながらまだ飲んだことがないため、自分には比較できない。(万一、そちらの方が美味しかったとしても、入手困難なのでここではお勧めしないが。)

クライヌリッシュにも色々あって、どれも美味しいのだが、自分が特に気に入っているのは32年物の手書き風ラベル。
長期熟成ウィスキーとしては淡い色合いだが、黄金色で美しい。長期熟成による華やかで複雑な香りに、スモーキーなピート香と海の香りが混じって、魅力的な芳香を放っている。舌触りはなめらかでフルーティーだが、度数が53.4°とかなり強いので、喉を通り過ぎてからカッと効いてくる。

それだけで飲んでも充分おいしいが、水で割って食事と合わせても楽しめる。少しくらい水で割っても、かえって香りが立ち、美味しさは失われない。
ワインと同じように、ウィスキーも長期熟成を経たものは香りが開いてくるのに時間がかかる。ゆっくりと時間をかけて楽しんでもらえると、このウィスキーのポテンシャルをより味わえると思う。
美味しいシングルモルトを探している人には、ぜひ試してほしい銘柄だ。

クライヌリッシュ蒸留所(英文)

大宮の隠れ家ダイニング「0760」 (07/8/7)

隠れ家と呼ばれる店は、このブログでも何店か紹介してきたが、大宮にもかなり面白い隠れ家がある。
場所は、大宮駅東口側にある一の宮通りの途中から裏路地に入った、カジュアルウェアショップの2階。
看板はもちろん店の気配すらなく、あるのは写真の無愛想なドアのみ
よく見ると、ドアに「0760」という落書きがあって、これが実は店の名前だ。
店の性質上、詳しい場所は書けないが、上手に探せばきっと見つけられると思う。

ドアを開けると、2階の入口へと続く階段がある。店の床は板張りだが、入口で靴を脱いでから上がる。
店内は、アンティークな日本家屋をモチーフにしたインテリアで、所々に古い箪笥のような家具が置かれている。照明は控え目な白熱灯とロウソクなので、かなり暗めだ。入ってすぐの場所に吹き抜けがあり、1階が見下ろせるようになっている。2階はテーブル席、1階はソファ席と個室が中心だ。

この店の売りは、限定生産の日光東照豚を使った「豚しゃぶ」をはじめとする豚肉料理。
「豚しゃぶ」は、ロースセット(1,380円)とバラセット(1,200円)があるが、どちらも柔らかくてなかなか美味しい。タレは黒ゴマ、ポン酢、辛味噌の3種類がつく。武蔵野うどん(500円)も美味しいので、余裕があれば注文したい。
ただ、鍋を頼んでしまうと、通常のテーブルでは他の料理を置くスペースがなくなってしまう。「豚しゃぶ」を頼むなら、ほかの料理は後で頼むか、1階のソファ席(テーブルが広い)を予約するのがおすすめだ。

「豚しゃぶ」の前に何かつまむ場合、店の一押しは「白だしのもつ煮」(650円)。和風の白出汁がさっぱりとしていて、上品なもつ煮になっている。
「大吟醸の豆腐を塩で」(480円)や「ラタテューユ(バケット付き)」(630円)も、すぐに出てくる料理だ。

豚肉料理は、ほかにも角煮(750円)、しょうが焼き(980円)、カツ(880円)、スペアリブ 900円)、ステーキ(1,200円)、舌シチュー(1,200円)と、一通り揃っている。
野菜もここは美味しいが、魚料理は残念ながら少ない。一昨日は、日替わりメニューに「真鯛のカルパッチョ」と「スモークサーモンのキウイフルーツソース」があった程度だ。
ここは豚肉と野菜を楽しむ店と割り切った方がいい。

お酒は、最近はやりの焼酎・梅酒がメイン。芋焼酎は、「自家製かめ出し」(480円)から「吉兆宝山」(580円)、「佐藤・黒」(680円)、「天使の誘惑」(これのみ30ml・500円)まで数種類が揃う。
ほかに、米、麦、黒糖、蕎麦、泡盛もあって、500~600円程度。「魔王」(850円)は売切御免。
日本酒は日替わりで、種類は少ない。その分、「中屋」(650円)、「八海山」(750円)、「十四代」(950円)「田酒」(1,000円)と、銘酒ばかりが揃う

ちょっと意外だが、ワインの選択もかなりのものだ。
ワインとデザートは通常とは別の詳細メニューがあって、頼むと持ってきてくれる。ワインメニューには、白・赤それぞれ10種類(内スパークリングワイン3種)が記載されており、グラスで600円、ボトルだと2,300円から贅沢なものまでキレイに並んでいるのだ。
ちなみに贅沢なものとは、「エシェゾー」(50,000円)や、「パビヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」(22,000円)など。このあたりのワインにはビンテージの記載が欲しいが、それがなかったのは残念。ほかに、エルミタージュ(12,000円)やキャンティ(8,500)、ムーラン・ナヴァン(5,200)などもあった。
ちなみに、白は「ムルソー」(13,500円)、シャンパンは「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・ブリュット」(10,000円)が最高額。

1階の個室は(造りはチープだが)確かに「隠れ家」っぽく、落ち着ける。天井が開いている半個室なので隣の声も聞こえるが、これは安全上やむをえないところだろう。
午前3時までという営業時間も、夜更かし派には嬉しい。
たまにJリーガー訪れるという、大宮の隠れ家。信頼できる人だけに教えて、楽しい夜を過ごしたい。

Private restaurant 0760

18歳の天才JAZZピアニスト「YUMA」来日中! (07/8/6)

JAZZピアノという分野は、若手の台頭が難しい印象があったが、一昨年YUMAが若干16歳で鮮烈なデビューを果たし、そんなイメージをぶち壊してくれた。

YUMAは、父親が中国人、母親が日本人という東洋系アメリカ人で、フルネームはYuma Sung(漢字では孫勇真)という。1989年、サンフランシスコ郊外のシリコンバレーで生まれた。

幼い時から音楽が大好きで、6歳からクラシック・ピアノを習い始め、9歳でジャズ・ピアノに開眼する。それからは、クラシックと並行してジャズの先生にも付いて研鑽を積んだ。
11歳でサンノゼ青少年ジャズ・コンペ「ソロ・ピアノ」部門1位を受賞して以来、各地のコンペで次々と入賞・優勝して注目を集める。

そして2003年5月、自主制作によるCDアルバム『Looking Up』をアメリカで発表。
日本でも、2004年のライブをきっかけにレコーディングが決まり、2005年7月コロムビアミュージックエンタテインメントより、デビューCD『Yuma Style』を発売した。
現在はCSMA(Community School of Music and Arts)に籍を置きながら音楽活動を続けており、2006年のグラミー賞では、ジャズ・アンサンブルに出演もしている。

YUMAのピアノは、彼の住むサンフランシスコのイメージにも似て、明るく軽快なイメージだ。
感心するのは、ユーモアあふれる即興アレンジを織り交ぜたその演奏スタイル。
少年時代の坂本九を思わせる、愛嬌のある笑顔のどこにそんな余裕が隠されているのか不思議なのだが、JAZZファンを思わず笑わせ、同時に感嘆させる大胆なアレンジをしばしば披露してみせる。

以前、テレビで「A列車で行こう」を演奏した際は、途中で踏切の音を奏でて見せ、会場の笑いと拍手を誘った。
CD『Yuma Style』でも、4曲目の「On Green Dolphin Street」では、右手で曲を弾き続けながら、途中で左手だけウエイン・ショーターの「フットプリンツ」を弾いている。
7曲目に収録されているジョン・コルトレーンの「Naima」でも、ハービー・ハンコックの「処女航海」が演奏途中で同時進行する。
10曲目の「冬のソナタ」は、なんとブラジルのサンバ風にアレンジされ、暑い冬ソナを聴かせてみせる。
こうした彼独特のユーモアあふれる演奏スタイルが、『Yuma Style』というタイトルに象徴されているのだ。

彼の演奏を初めて聴いてから2年。
今、YUMAは母親の母国である日本で、ライブ活動の真っ最中だ。
7日には銀座スウイングに、10日には帝国ホテルの「Imperial Jazz Complex 2007」に出演する。
彼の成長振りとともに、そろそろ2枚目のアルバムがアナウンスされないかが気になっている。

YUMA公式サイト

小粒でもピリリと辛い!駒沢大学のショットバー「Empty」 (08/8/3)

小さいショットバーはいくつもあるが、大抵は横丁にあるような雑然とした店が多い。
だが、駒沢大学の「Empty」は一味違う。

東急田園都市線・駒沢大学駅の「駒沢公園口」を出て最初の角を左折すると、飲食店がいくつか入っている佐伯ビルが左手に現れる。
トラットリア「ラ・ストラーダ」や、タイカリー「ピキヌー」、ダーツバー「ROCKET◎SOCKET」など、裏道の割に人気の高い店が集まっているのだが、その一番奥の突き当たりにに、ひっそりと1枚の扉がある。そこがショットバー「Empty」だ。

扉を開けると、右側のカウンターに6席ほどあるだけの、とても小さなBARだ。ちょっと洒落たリビングルームのような感じで、雰囲気はいい。
だが、洋酒好きならカウンターの後ろに並ぶボトルを見ただけで、この店が只者ではないと察するはずだ。普通の店でよく見かけるようなボトルが、この店にはほとんどない

実は、マスターはかなりのお酒コレクター。入手困難な酒を、国内外のネットオークションで買い付けているのだ。その中から厳選されたものだけが、棚に並べられている。運が良ければ、マニア垂涎のレア物に出会えることもあるのだ。

自分は数年前、ここで人生初の「ザ・マッカラン50年」を飲ませてもらった。この超レア物が、この店ではシングルわずか2千円
最初はもっと高い値段を考えていたようだが、「常連さんが2千円以上の値段を許してくれないんですよ」と苦笑していた。

さすがにこれほどの逸品は滅多に入らないが、シングルモルトに限らずスピリッツ類やリキュールでも、見たこともない美酒を教えてもらえる嬉しい店だ。

つまみは軽いものが中心だが、こちらも珍しいチョコが入荷したりと、なかなか楽しめる。
シガーも揃えてあるので、客が自分だけの時に試してみるのもいいかもしれない。

なお、この店は女性の常連も少なくない。目立たない店だけに、妙なお客がほとんどいないというのも、隠れた利点のようだ。

Bar Empty

ちょっと贅沢な洋食屋、上野「さくらい」 (07/8/2)

「洋食屋」と言うと、手頃な店と高級な店とに二分され、「ちょっと美味しいもんでも食べるか」という軽い気分で楽しめる店が案外少ない。そんな中、2000年11月にオープンした上野の「さくらい」は、まさにちょっと美味しいものを楽しませてくれる洋食屋だ。

店は、JR御徒町駅から松坂屋本館の横を通って中央通りを渡り、「上野広小路亭」を過ぎてすぐ左手のカスタムビル7~8階にある。駅から歩いて3分程度だ。
このエリアとしては割と高層階だが、昼間の眺めはいまひとつ。夜の方がキレイな気がする。

入口は7階。白木とメタルを組み合わせたモダンなインテリアだが、おしゃれ過ぎることはなく、落ち着ける。

フロアの中央からメタリックな階段が上階に伸びる、斬新なレイアウトだ。
階段の右側が窓側で、テーブルが4卓並んでいる。左側はカウンター席と厨房だ。厨房がオープンキッチンなので、カウンターでも面白い。6~7人の料理人が腕を振るっている様子は、なかなかの見ものだ。

8階は、やはり窓際に4卓、奥にも4卓のテーブルが置かれ、残りはカギ型のサービスカウンターになっている。こちらのカウンターはサービス用のため、客席はない。下の厨房で作られた料理をミニエレベーターで受け取ったり、貸し切りパーティー時のBARカウンターなどとして使われているようだ。

面白いのは、エレベーターのある一角が、8階ではガラス張りの個室になっていること。6~8人用だと思うが、個室からエレベーターでそのまま帰ることができる。

「厳選洋食」と謳っているだけあり、2,000円近い価格のメニューが目立つが、味もそれ相応の美味さを備えている。料理は、カレーライス、ハヤシライス、オムレツ、メンチカツ、ビーフシチュー、タンシチューといった、洋食屋でおなじみのものばかり。

この店の特長は、量と値段が通常の半分ハーフサイズが豊富にあること。
例えば、メンチカツ(1,800円)は、ハーフサイズだと900円。ロールキャベツ(1,300円)は同じく650円。ハヤシライス(1,700円)は850円、ナポリタンスパゲティー(1,300円)なら650円になる。ハーフとは言え、女性には十分と思える量があるので、これはお得だ。
ハーフセットのオムレツは、ケチャップとデミグラスソースの2種類があるが、大人には断然デミグラスソースをおすすめする。
ほかに、3千円の洋食コースや、4千円のおつまみコース、お腹が一杯になるコースなどもある。(要予約)

更に、意外とお酒が豊富に揃っている。
グラス生ビール(エビス) は472円、カシスソーダ等のカクテルは840円だ。(シャンパンベースのものは、1,050円)
焼酎は、麦・胡麻・黒糖・米・芋があって、いずれもグラス630円。ボトルは3,150円と4,200円に分かれる。

冷酒は、菊水の辛口刈穂が300mlで840円、(広島)が同じく1,575円と良心的。
ワインも、グラスで630円~1,050円、カラフで1,575円~3,150円、ボトルで2,940円~6,300円と、こちらも手頃な価格帯で揃えられている。
品数は限られるが、おつまみに適したメニューもいくつかあるので、酒飲みでも楽しめるのが嬉しい。

上野でうまいものと言うとトンカツくらいしか思い浮かばないかもしれないが、ここならデートにも使える、おいしくて洒落た洋食屋だ。

厳選洋食 さくらい

さいたま新都心の使えるイタリアン「ペルトゥットカフェ」 (07/8/1)

さいたま新都心の「けやきひろば」3階にあるイタリアンレストラン。先頃オープン8年目を迎えて、リニューアル・オープンした。

店は中央の吹き抜け部分をぐるりと囲むユニークな造り。入口を入ると、左手がテラス風のスペース、直進するとBARカウンターがある。そのまま奥に進むとフロアになっているが、テーブルはそれぞれ区切られていて、個室風のスペースになっている。インテリアは洞窟をイメージしているらしいが、決して暗くはない。雰囲気はけっこうオシャレだし、80席と広さもなかなかだ。

料理は多彩で、味も普通においしい。パスタが900~1,200円、ピッツァが950~1,300円ほど。前菜やアンティパスト、ドルチェ(500~600円)もしっかり楽しめる。ランチなら、1人千円以内、ディナーでも2,500円程度が平均的な客単価というから、やはり都心に比べて割安感があると思う。
90分制の飲み放題も2コース(料理8品・10品)あって、8品のコースなら2人から注文できる。

2人用のカップルシートっぽい席もあるし、テラス風のスペースは貸切のパーティにもピッタリ。結婚式の二次会などにも使われるようで、パーティーの演出も相談に乗ってもらえる。

更にこの店が嬉しいのは、BARの雰囲気もなかなか良いこと。ちょっと南国っぽいイメージながら、しっかり大人の艶っぽさも備えている。(少々古いが、トム・クルーズの映画「カクテル」を連想した。)
日曜・祝日以外は午前3時まで営業しているというのも、このあたりでは貴重だ。

近々、このBARのカウンターで、ブルスケッタ・ア・ラ・ケッカ(500円)や、炙り鮪のカルパッチョ(850円)をつまみながら、ラムベースのカクテルでも楽しんでみたいと思っている。

Pizza & Pasta Pertutto Cafe

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