千の酒と、千の店

利き酒師、ワインエキスパート、フードアナリスト等、様々な資格を持つ酒好き会社員が、全て自腹で訪れた東京~埼玉の
数千軒の中から、美味しいお酒の店を選んでご紹介。約380店を最寄駅で検索できる「記事の索引」や、お酒コラムもあり!

2007年03月

お酒の数は日本一、駒込「頑固親父」 (07/3/30)

※「頑固親父」は、どうやら閉店してしまったようです・・・残念。

銘柄を数多く揃えている銘酒居酒屋は多いが、たぶん、数はこの店が日本一だと思う。駒込の駅から程近い「頑固親父」だ。

場所は、駒込駅北口から本郷通りを右(旧古河庭園方面)に進み、約100m左側の地下。駅前から看板が見えるくらいの距離だ。

店内は、古木材を使った民家風の内装で、入って左手が堀コタツ式の座敷、右がテーブル席となっている。席数は105席とけっこう広い。田舎の観光地にある居酒屋といった雰囲気で、まあ、見かけは何の変哲もない店だ。

しかし、ここに置いてある日本酒の銘柄は700種類。
数が多けりゃいいってもんじゃない、とは分かっているが・・・ここまで多いとそんな言葉も出なくなる。
まるで、漫画「あぶさん」に登場する「酒の店」みたいだが、決定的に違うのは、ここでは11台の大きな業務用冷蔵庫で全てのお酒が管理されていることだ。

メニューに700種類の名前が書き並べられていたら、普通の人は引いてしまうだろう。ここでは約120銘柄だけが記載されている。その他の銘柄は、すべて店主である三井さんの頭の中に入っているのだ。
三井さんは、お客の酒の好みを聞くと、迷わず瞬時に最適の1本を選び出してくれる。その技は、もはや名人芸だ。

ちなみにこのご主人、相撲取りかと見紛うばかりの体格で、かなり個性的。
お酒に対する愛情と知識は生半可ではなく、飲みながらお酒の話を聞いていると、面白いことこの上ない。
この店に来てから日本酒好きになった人は後を絶たず、中にはそれが高じてお店を開いてしまった人もいるほどだ。(実は、そんな人の店に通っていて、この店を教えられた。)

メニューには「日本酒1杯100ml」と書かれているが、注いでくれる量はずっと多そうだ。
実は焼酎も70種あり、外国産ビールも豊富に揃えられている。
お通しを始めとする料理もどれも美味しい。

日本酒1杯800~1,300円くらいと、少々割高なのが残念。お酒の勉強(または話の種)に行くのはいいのだが、通いつめるのはチョッと辛いかな・・・。

●頑固親父
http://www.netlaputa.ne.jp/~help/gannkooyaji.htm

地元万歳!宮原の居酒屋「とも」 (07/3/29)

宮原は、高崎線で大宮の隣にある小さな駅だが、意外な居酒屋激戦区だ。
これまで幾つものいい店が現れては消えていった。
お客にとっていい店が必ずしも生き残れないのが、飲食店の難しいところだ。

商圏は狭いので、飲食店も駅から半径200m以内に集中している。
その2倍も離れてしまうとロクな店がない・・・と思いきや、はずれにポツンとたたずむ居酒屋「とも」が、何気にいい店なのだ。

場所は、宮原駅西口から駅前通りを直進し、最初の信号を右折、国道16号にぶつかる手前の右側にある。駅から歩けばおそらく500mはあるはずだ。
特に目立つところのない、普通の大衆居酒屋なので、女性は入りにくいかもしれない。
しかし、店のスタッフは全員女性なので安心できる。

店内も、家庭の居間っぽいインテリアだ。中央のフロアにテーブルが2卓、右手のカウンターに10席、左手の小上がりに4卓ある。右奥には、宴会や子連れ客用のお座敷(4卓)も備わっている。
入口でスリッパに履き替えるというのも、ちょっと珍しい。
子供連れにはお菓子や玩具をサービスしてくれたり、全体的に家庭的な雰囲気の店だ。

競馬・競輪のカレンダーが下がっていたりして、全然オシャレではないのだが、この店はコスト・パフォーマンスがとても高い。
ほとんどのおつまみは500円以内、最も高い部類に入る「サイコロステーキ」でも800円だ。
串焼き、煮物、刺身、焼そば、おにぎりなどの定番を一通り揃えているほか、季節メニューもあって、スタンダードな居酒屋らしい豊富さ。素朴な盛り付けながら、まずいものはまず出てこない

加えて、9種ある日本酒の品揃えが素晴らしい。
神亀、十四代、黒龍、醸し人九平次、八海山、朝日山、駿、上善如水、鷹勇(燗)と、大衆居酒屋とは思えない珠玉のラインナップ。しかも値段が1合400円~600円
都心では千円以下で十四代を飲むのが不可能に近い昨今、思わず目を疑いたくなる。(しかも品切れだったことは1度もない。)

ここには十四代の焼酎もあるのだが(ボトル3,000円)、これも他ではなかなかお目にかかれない。焼酎と思えないスッキリした飲み口で、「焼酎が苦手」という方にこそおすすめしたい。

この店を知って以来、都心で「十四代」を飲めなくなってしまった。
情けない話だが、「とも」なら同じ酒が半分の値段で飲める・・・と、どうしても頭を横切ってしまうのだ。

■とも
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tomofye

渋谷で落ち着ける居酒屋「葱や平吉」 (07/3/28)

渋谷が子供の街と呼ばれるようになって久しいが、最近は大人向けの店も随分増えてきた。
だが、渋谷の「大人向けの店」というのは、オシャレなインテリアで値段が高いというのが相場だ。
そうなると、中身の充実度を良く吟味しなくちゃならない。

葱屋_外観井の頭通りの裏道にある居酒屋「葱や平吉」は、料理と酒の旨さに加え、ホッとする雰囲気で渋谷の大人達に人気がある。
場所は、井の頭通りを直進して東急ハンズを過ぎ、サイゼリアの角を左に入る。路地を進むと、左手に写真の暖簾が掛かっているがので、そこを見逃さずに入っていけば、突き当りが店だ。この、隠れ家風のロケーションも面白い。

店は、昔の田舎家風。引き戸をガラッと開けると、木を多用した和風の空間が広がる。1階はカウンターとテーブル席、2階は掘りごたつ式の座敷になっている。
郷愁を誘うようなインテリアが、今時はかえって新鮮でほっとする。
2階の座敷を別にすれば、OLらしい女性客が目立つ。

この店の売りは、店名の通り葱料理。20種類ほどの様々な葱料理があり、どれも葱の美味しさを堪能させてくれる。自分のような葱好きにはこたえらえない。
名物は「葱の黒焼き」(630円)で、5~6cm程度の筒切りにした長葱を表面が黒くなるまで炭焼きにしたもの。表の皮を一枚だけはずして食べるのだが、ホクホクしていて葱そのものの美味しさが味わえるシンプルメニューだ。
また、通年やっている鍋料理も人気。(2人前より。)「鶏ねぎ鍋」(1,900円)や「牛ねぎ鍋」(2,200円)など、5種類の鍋料理がある。
もちろん、刺身や肉じゃがといった葱以外のメニューも豊富にあり、これらもきっちりと作られている。ステーキなどの「おすすめ」料理は1,000~2,200円なので、ちょっと高めだ。

お酒は全国の地酒が60種類、焼酎も70種類ほどが揃う。銘柄のセレクトも、渋谷の店としてはかなりレベルが高い。定番銘柄はきっちり押さえつつ、新潟の「想天坊」や秋田の「紅まんさく」、石川の「千枚田」など、渋い銘柄が置いてある。東京の地酒を4~5種類ピックアップしているところもユニーク。
価格は、日本酒650~850円、焼酎550~650円くらいが中心だ。
ほかに、梅酒、果実酒、ワインなども結構あって、メニューに不満は感じない。

いいことずくめの店ではあるが、あえて欠点を挙げるとすれば、スタッフの対応面。目立って悪い点があったわけではないのだが、どうも今ひとつ覇気が感じられず可もなく不可もないといった感じ。毎日満席の人気店ゆえか、店のモチベーションが低下してきているのかも・・・。

とは言え、不満というほどではないので、渋谷で飲む時はぜひ候補に挙げたい。
訪れる際は、できるだけ前もって予約した方がいい。フリーの客のための席もあるのだが、昨日は平日にも関わらず、空いていたのは午後6時の時点でカウンター2席のみだった。

●葱や平吉 渋谷宇田川町店
http://www.kiwa-group.co.jp/restaurant/a100118.html

店に迷い、酒に迷う・・・池袋「酒菜家」 (07/3/27)

池袋は、日本酒の豊富な店に困らない。
困るとすれば、そんな店がありすぎて迷ってしまうことぐらいだ。
西の「笹周」、東の「蛍月」あたりは別格としても、西口ならロサ会館方面、東口なら区役所方面あたりに数多くの店が軒を連ねている。
自分もかなりの数の店を訪れたが、2度・3度と足を運ぶ店はどうしても限られる。「酒菜家」は、そんな限られた店の1つだ。

酒菜家場所は、池袋駅西口駅前から西一番街を入って行き、1つめの交差点を過ぎた左側。
店はビルの2階なのだが、2階の入口でまず面喰らう。茶室にじり口を思わせるような小さい入口なのだ。入る時は、腰を屈めて入ることになる。

店内は、コの字型のカウンターが2列に並び、その奥にテーブル席がある。それなりの広さはあるが、週末などは満席のこともあるため、入口の近くには待合用の椅子が置いてある。
内装も雰囲気も、大衆的すぎず、高級でもない、繁華街によくあるレベルの居酒屋だ。
ただ1点、日本酒の品揃えが160種を超えるということ以外は。

とは言え、種類の多さだけなら池袋では珍しくない。自分がこの店に度々足を運ぶのは、この店のお酒の分量が気に入っているからだ。
ここでは、全てのお酒が「0.7合」「1合」「2合」の3通りの分量から選べる。
色々な銘柄を試してみたいなら0.7合、落ち着いて飲みたいなら1合、友人と酌み交わしたいなら2合・・・といった具合に、使い分けが利くのだ。これは、とても便利なシステムだと思う。

置いてあるお酒も、安いものから高いものまで様々だが、平均的な価格帯を多く揃えていてくれている。全国の銘酒を万遍なく取り揃えているので、自分の出身県のお酒を探してみるといった楽しみ方もできそうだ。
ほかの店ではなかなか置いていない銘柄が、この店に来るとあっけなく見つかることもある。

どうしてもお酒に目が行ってしまうが、肴も決して悪くない。日本酒によく合う珍味系から、しっかり腹にたまる食事まで、幅広く揃っている。その日のおすすめが紙のメニューや黒板に書かれているので、旬の食材も食べられる。
料理の価格は、普通の居酒屋に比べると少し高めかとも思う。しかし、使い勝手の良さもあって、池袋で店に困ると、どうしてもここに足が向いてしまうのだ。

●池袋「酒菜家」(ホットペッパー.jpの紹介ページ)
http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000002807.html

妖艶なJAZZサックス奏者、菊地成孔 (07/3/26)

兄弟で芸術家というのはよく聞く話だが、文学・音楽・美術など、異なるフィールドでそれぞれ名を馳せている兄弟がいるのには感心する。
芸術には、ジャンルを超えた一流のセンスといったものがあるのかもしれない。
千住3兄弟(※1)や、つのだ3兄弟(※2)あたりが有名だが、菊地兄弟もそんな好例と言えそうだ。
兄は伝奇小説作家にして漫画の原作もこなす菊地秀行、弟は音楽家で文筆家でもある菊地成孔(きくちなるよし)だ。

菊地成孔の本業は、とりあえずJAZZサックス奏者だろう。文筆家や音楽講師としても活躍しているようだが、そちらにはあまり興味がない。
サックス奏者としての活躍もかなり幅広く、懐かしいビッグバンド風の曲から前衛的な曲、クラブ・ミュージックのようなタッチまで手掛ける。映画好きでも知られていて、05年には『大停電の夜に』の音楽を担当した。

彼のサックスの魅力は、妖艶なところにある。曲によってスタイルは様々なのだが、妖艶さは共通。従って、お酒のBGMに良くハマる。

デビュー・アルバムが、04年の「Degustation à Jazz」。「Degustation」というのは「試食」のことで、その名の通り極端に短い楽曲が30曲、料理のようなタイトルで並んでいる。
短いもので1分未満、平均しても1曲あたり1分40秒ほどしかない。

このアルバムは、現在世界一人気があるレストランと言われている、スペインの「エル・ブリ」から発想を得たそうだ。「エル・ブリ」のコース料理は、ほんの数口程度の小皿が20皿以上出てくる。どれもが「料理」の常識を覆すような驚愕のメニューで、料理界に大きな衝撃を与えた。シェフのフェラン・アドリアは「料理界のピカソ」と評されているそうだ。
その料理にヒントを得て、それをJAZZに「料理」してしまうというのも、これまた斬新な発想だ。
彼もまた、飲むこと・食べることがかなり好きなタイプと見た。

05年の「南米のエリザベス・テイラー」も、面白いアルバムだ。南米で作っただけあって、タンゴのリズムを取り入れているが、ちゃんと彼らしい曲にに仕上げている。「京マチ子の夜」といった冗談みたいなタイトルの曲も、しっかり妖しく魅力的だ。

彼の曲には、たまに彼自身が歌を付けているものもあるが、カヒミ・カリィがよくボーカルを担当している。
彼女のかすれたフランス語のボーカルがこれまた最高で、酒が進むことこの上ない。

ちなみに、菊地成孔の仕事場は、新宿・歌舞伎町のマンション最上階にある。

●DEGUSTATION A JAZZ authentiquebleue
 B0002MLX84
●南米のエリザベス・テイラー
 B000994SWI

※1 千住3兄弟/博が日本画家、明が作曲家、真理子がバイオリニスト
※2 つのだ3兄弟/じろうが漫画家、たかしがリュート奏者、☆ひろがドラマー


ハードでうまい!「ブラントン・ストレート・フロム・ザ・バレル」 (07/3/25)

学生時代、まずい酒ばかり飲んでいた自分が、初めて「ちょっと旨いかも」と思えた酒が、バーボンだった。そのため、20代の頃は良くバーボンを飲んだ。
最近は日本酒とワインがほとんどで、ハードリカーはあまり飲まないのだが、昨年、六本木のあるBARで、久しぶりにバーボンを飲んだ。

「バーボンがお好きでしたら、こんなものもありますよ」と、バーテンダーがすすめてくれた1杯が、ブラントンの「ストレート・フロム・ザ・バレル」だった。

ブラントンは、ダービー馬のキャップでご存知の方も多いはず。最近でこそ手頃な価格で飲めるようになったが、昔は「高級バーボン」の代表だった。

「ブラントン」という名前は、エンシェントエイジ社の蒸留所に40年間勤めたバーボン造りの名人、アルバート・ブラントン大佐に由来する。「ブラントン」の生みの親が大佐の愛弟子だったことから、尊敬する師の名前をブランド名にしたらしい。

その造り方には、独特のこだわりがある。通常のバーボンが、内側を焦がしたホワイトオーク(樫)の新樽で熟成させるのに対して、ブラントンはブランデーの古樽を使う。原酒は樽で蒸留後、まず4年間寝かされてから、ひと樽ごとにテイスティングされる。そこで選ばれた樽だけがH倉庫に移され、さらに4~6年寝かされる。

バーボンは普通、味を均一にするため複数の樽原酒をブレンドするが、ブラントンは全くブレンドしない。
更に、この「ストレート・フロム・ザ・バレル」は、加水も濾過も一切せずに、原酒をそのまま瓶詰めしている。従って、アルコール度数も66~67度と、かなり強い。(樽によって多少違うところも面白い。)おそらく、日本で購入できるバーボンとしては、最も度数が強いものだと思う。

ボトルのラベルには、ボトル番号、蔵出し日、樽番号、アルコール分などが手書きで書き込まれている。 かつて書き間違いがあったという逸話もあるが、それもご愛嬌だ。

その香りはとても華やかで、ほれぼれするほど味わい深い。
できればストレートかロックでじっくり楽しみたいが、どうしてもキツイようなら、同量の水で割るか、ソーダ割りにするのがおすすめだ。

プラントンの正規代理店である宝酒造でも「ストレート・フロム・ザ・バレル」はラインナップに無い。入手するには、並行輸入を扱っている酒屋や、インターネットなどを利用するといい。
価格は店によってかなり差があるが、大体4,000~6,000円ほどだ。
若い頃には到底買えなかったが、今なら何とかなる価格なのが嬉しい。

●Blanton's straight from the barrel
http://www.blantonsbourbon.com/CMS/index.php?option=com_content&task=view&id=20&Itemid=57

浦和の高層レストラン、「RPR」「トップラウンジ」 (07/3/24)

浦和駅西口から徒歩7分ほど、市役所通りにある浦和ロイヤルパインズホテルは、どのレストランもコスト・パフォーマンスが高い。特に、19階にあるレストランRPR」と「トップラウンジ」は、その眺めと雰囲気の良さで人気がある。

19階は1つの店に見えるが、実は中央の通路から左右に分かれており、右手がレストラン「RPR」、左手がBAR&スナックの「トップラウンジ」となっている。飲み物などは実質的に共通だ。
夜になるとピアノとウッドベースの生演奏も入り、一層雰囲気を盛り上げてくれる。

「RPR」の料理はフレンチがベースだが、創作料理っぽいメニューも目立ち、しかもそれらが美味しい。このホテルは国際的な料理コンテストにチャレンジしている料理人が多いが、この店はその筆頭なのだ。

コースは、オードブルやメインを選択するプリフィクス式のため、内容の割に料金は抑えられている。ランチコースが2,800円から、ディナーコースは5,200円からだ。要予約だがお子さまメニューもある。

「トップラウンジ」の方では、夕方18時~20時の「ハッピーアワープラン」がおすすめ。2,500円でカクテル、ビール、ワイン、ウィスキーなどが飲み放題となる。
もちろん、居酒屋の飲み放題とは質が違う。ビール、ワイン、ウィスキーは種類が限られているが、カクテルはカウンター内のバーテンが作ってくれて、40種類以上はある。

「ハッピーアワーパーティープラン」だと、4,200円でカクテル飲み放題+料理6品のセットとなる。
いずれも前日までの予約が必要だが、内容を考えれば絶対お得なプランだ。
昼も夜も、何らかのお得プランを実施しているので、WEBは要チェック。

また、ここではグラスで飲めるワインが10種類程もあり、ランチならワイン2種セット(1,500円)が、ディナーなら3種セット(3,000円)と4種セット(4,500円)があって、こちらも楽しめる。

ホテルのレストランだけあって、サービスのレベルもかなり高く、感心させられることが多い。
ただ、今年初めて昨夜訪れたところ、フロアのスタッフが若干入れ替わっていて、これまでに比べるとサービスのレベルがかなりダウンしていた。以前のレベルを取り戻して、ぜひまたうならせてほしい。

●浦和ロイヤルパインズホテル:RPR
http://www.royalpines.co.jp/urawa/restaurant/rest_guide/rpr/index.html

手軽に楽しめるワインバー、新宿「MARUGO」 (07/3/23)

最近は、立ち飲みの「ワインバー」もたまに見かけるようになった。
ワインと言うと一昔前はオシャレなイメージだったが、最近は日本でも日常のものとして定着してきたということかもしれない。
今日はそんな立ち飲み系のワインバーをご紹介。

店は、新宿3丁目の「○5(MARUGO)」。
店名は、ボルドーの格付け第1級ワイン「Margaux」と、500円玉1つから飲める価格設定とを掛けているものだと思う。
その名の通り、この店ではビールもワインもカクテルも、すべて500円から(料理は350円から)揃っている。

場所は末広亭のほぼ向かいで、間口は狭いが奥に長い。片側のカウンターが奥に延び、左奥にテーブルがいくつかある。カウンターには椅子があるので、空いていれば座って飲める。
立ち飲みとは言え、結構オシャレな内装なので、デートで寄ってもおかしくない。

カウンターの背後には、ガラス張りのワインセラーと、お品書きの黒板が並んでいる。
黒板に書かれたワインは、「ビオ」と書き添えられているものがほとんど。これは、ビオディナミワインであることを示している。
ビオディナミとは、化学合成された農薬や肥料などを使わない有機農法の一種だ。
ただの有機農法と違うのは、天体の運行までを考慮して種まきや収穫等のタイミングを計るといった点で、最近注目を集めている。ある意味、流行最先端のワインだ。

グラスワインは、白・赤あわせて15種類ほどあって、これはかなり豊富な品揃え。フルボトルは2800円~。
ボトルのメニューがない代わりに、セラーに入って選べるのはちょっと楽しい。
ほかに、シャンパンやバニュルスも数種類ずつ揃えられていた。
バニュルスとは、南フランスで造られる甘口の酒精強化ワインで、チョコレートと合わせると相性は抜群。甘口が嫌いでなければ、ぜひ試してみてほしい。

料理も安くておいしいものが揃っている。名物はトリッパの煮込み。これは牛の第2胃袋(通称ハチノス)をトマトソースで味付け、唐辛子を加えてピリ辛にした煮込み料理で、早い話がイタリア版のモツ煮だ。肉は柔らかくてクセもなく、内臓料理の苦手な自分でも美味しく食べられた。
クリームチーズ添えクラッカーといった軽めのおつまみもあるし、サラダやパスタもある。
チーズは20種以上あり、単品でも注文できるが、3種盛りや5種盛りが楽しめる。(種類は自分で選べる。)店で熟成させているチーズのためか、他の店とは明らかにひと味違う旨さ。3種盛りで1,000円だ。

あえて難を言うなら、グラスワインの量がちょっと物足りなかったのと、赤ワインの温度がわずかに適温より低く思われるものがあったことくらい。日本人は低めの温度を好む傾向があるので、おそらく意識的に設定しているのだと思う。
いずれも、この店の長所を考えればほとんど気にならない範囲だ。

基本は立ち飲みなので、待ち合わせや2軒目としての利用が多いが、パフォーマンス的にはそれ以上に楽しめる店だ。

人気があるためか、この秋1本裏の通りに2号店がオープンした。(下の写真)こちらの方が広くて、ワインボトルがズラリと並んでいる様は壮観だ。

●MARUGO(食べログの紹介ページ)
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13019866/

お酒はないけど・・・築地場内「インドカレー中栄」 (07/3/22)

会社から築地市場は近いので、時々お昼を食べに行く。
市場内は最近すっかり観光地化しており、名の知れた店はどこも行列が長くて入れたものではない。
にこだわらなければ、場内にはそれほど行列のない、いい店もたくさんある。その一例が、カレー「中栄」だ。

元は大正元年に日本橋の魚河岸で創業した「中江」という和食屋だったそうだ。関東大震災後に築地に移転して洋食屋に業態変更し、忙しい河岸での食事ということから、人気メニューのカレーに的を絞った専門店となったらしい。

店はコの字型のカウンターのみという牛丼屋タイプ。広さも約9坪・18席と狭い。市場内の店だから当然だが、オシャレっぽさも全然ない。メニュー数も少ないので、迷う時間も短くて済む。

「インドカレー」(辛口)、「ビーフカレー」(甘口)、「ハヤシライス」が各500円で、そのうちの2種のルーを半分ずつかけた「あいがけ」が600円の4品。この安さはさすが場内だ。(以前は、インドカレー400円だった。)
ほかに野菜スープや玉子スープもあり、こちらも人気。アルコールはビールのみだ。

「インドカレー」の具は、豚バラとタマネギだけだが、その他の野菜も加えた鶏ガラスープを6時間ほど煮込み、半日寝かせた後にルーを合わせ、更に1日置いたものだそうだ。食感はトロリとしており、インドカレーと言うより昔ながらの日本のカレー。
正直言って、特別美味しいというほどではないのだが、30年レシピが変わっていないだけあって、どこか懐かしい味だ。
皿には千切りキャベツが添えられていて、これを混ぜながら食べる。
トマト風味のハヤシライスもおいしく、個人的にはこちらの方が好み。売り上げは1日千食と言うから、大繁盛店だ。

何と言ってもこの店で素晴らしいのは、接客態度だ。
4代目社長である円地政広さんが、いつも見事な気配りでもてなしてくれる。
お客を迎える声は明るく、常に笑顔を絶やさず、2人連れのお客には「別々のお席でもよろしければ」と促し、コップの水が少なくなれば見逃さずに注ぎ足してくれる。

特に驚いたのは、帰る時にコートを忘れそうになったら「コートをお忘れですよ」と声を掛けてくれたこと。
座る時、カウンターの下にコートを置いたのを、この混雑の中でしっかり記憶していたのだ。(カウンター内からは、当然見えない。)思わずカウンターが透けて見えているのでは、と思ったほど。これには脱帽した。

市場内の店のため、営業時間は午前5時~午後2時まで。日曜のほか、第2・第4水曜は市場が休みなので、お店もお休み。営業日は店のホームページで確認できる。

●中栄
http://www.nakaei.com/

旨いお酒を安く飲むなら、門前仲町「S&S」 (07/3/21)

門前仲町は江戸情緒の残る街だけあって、日本酒の充実している店が実に多い。
それだけに、紹介する店には迷うところだ。
今さら「浅七(※1)」や「魚三(※2)」では有名すぎて新鮮味がないので、ここは穴場の居酒屋「S&S」を紹介したい。

場所は、飲み屋ひしめく永代通りの南側ではなく、北側の深川公園寄りエリア。
門前仲町交差点から永代通りを木場方面に進み、1つ目の信号(門前仲町2丁目)を左折、最初の路地を左に入るとすぐ右手にある。
正直、間口は広くないし、店の造りもパッとしない大衆居酒屋だ。飛び込みで入ろうと思う人は少ないだろう。
だが、おいしいお酒を安く飲みたいと思ったら、この店はベストの選択と言っていい。

店内はカウンター風の細長いテーブルが手前から奥へと延びていて、その両側に腰掛ける形式。14席程で一杯になるが、実は店の作業スペースを抜けた奥に小上がりがあって、そちらに2つほど座卓がある。(トイレは更にその奥。)かなりユニークなレイアウトだ。

酒は、長野の「川中島」と岩手の「月の輪」が中心。
「川中島」の酒蔵の限定酒「幻舞」も置いてあるが、これが飲める店はなかなかない。
「幻舞」を醸しているのは、千野酒造場の18代目杜氏・千野麻里子さんで、社長夫人でありながら、全国新酒鑑評会で金賞を受賞している新鋭だ。吟醸造りの技術では、全国でもトップクラスと言われている。
「幻舞」は生産量が少ないため、地元・長野でもなかなかお目にかかれない、文字通り幻の酒だ。

これらのお酒は、純米吟醸や無濾過原酒、果ては鑑評会出品用の非売品まで含めて、ほぼ450円~800円で収まるのだからありがたい。(ただし通常はグラス150ml。100mlも可。)ご主人が蔵元まで直接出向いて仕入れているおかげかも。

料理もお酒以上に安いくらいで、大半は500円台。安いものだと200円台からあり、高い鍋料理でも1,300円程度だ。
骨付きのまぐろ中落ちが名物だが、コロッケやおでんなど、メニューはけっこう幅広い。食材にもこだわっているようだ。
コースは2,500~3,000円。ランチは丼物にミニ麺類がついて500円。この安さは感泣モノだ。

欠点は、お酒の冷蔵庫の温度設定が0℃ということ。
生酒などの劣化を気にしてのことのようだが、これはちょっと冷やし過ぎ。
日本酒は冷やし過ぎると、せっかくのいい香りも分かりにくくなってしまう。
ここでは1杯目にビールと日本酒を頼み、日本酒が適温(5℃以上)になるまでビールを飲んでいた方が良さそうだ。

※1 浅七/銘酒居酒屋として名高いが、お酒を飲めない人や外で飲んで来た客はお断り、お酒や肴のやりとり禁止など、貼紙が少々うるさい。
※2 魚三/元・魚屋の大衆酒場で、魚料理の旨さと激安価格で有名。行列があたり前なのと、女性店員のイバリすぎが欠点。加えて店内禁煙。


●S&S
17:00~23:00

竹林を肴に一杯、吉祥寺「金の猿」 (07/3/20)

日本酒好きなら、誰もが「和風テイストの和める店で飲みたい」と思っているはずだ。
最近は凝ったインテリアの店も多いので、雰囲気のいい環境で飲める機会も多くなった。
そんな中でも、一味違った環境を提供してくれるのが、吉祥寺の「金の猿」だ。

場所は、吉祥寺駅から井の頭公園に向かい、公園入口の直前・左側。
店内はけっこう広く、掘りごたつ式のカウンター、納涼床風の板の間、座敷に個室・・・と、様々なシチュエーションで使い分けられる。おすすめは井の頭公園側の座敷。窓の外一面に井の頭公園の竹林が広がり、都会にいることを忘れさせてくれる眺めなのだ。
夜になると竹林がライトアップされ、雅というより妖艶な雰囲気すら漂わせてくれる。

料理はもちろん和食。メニューはホームページを参照してほしいが、コースだと5千円~だ。居酒屋としては少々高めだが、その分、店の雰囲気も味のレベルもそれに見合っている。
日本酒は、東北泉、鷹来屋、黒龍、飛露喜、田酒、伯楽星、奥播磨・・・など20種ほどが揃い、価格は850~950円、吟醸酒で1,000~1,200円。
近くにある銘酒居酒屋「須弥山」よりは、こちらの方が手頃だろう。
(「須弥山」は、「金の猿」以上に驚くほどの銘酒と肴が揃っているが、価格も高いものが多い。)

雰囲気と価格を考えると、男一人で飲むよりはデート向きという気がするが、客層はけっこう幅広く、女性同士や家族連れ、年配のグループもいる。
これで月でも見えれば、時間を忘れて飲み続けてしまいそう。
雰囲気を求める日本酒好きと一献交えるなら一度は行ってみてほしい店だ。

余談だが、「金の猿」のちょっと手前にあるドイツソーセージの専門店「ケーニッヒ」も、おすすめ。
テイクアウト中心ながら、ビールやワイン(冬はHOTあり!)に合わせてソーセージやサラミをつまむと、かなりイケる。

●金の猿
http://www.sometime.co.jp/kinsaru/index.htm

いいお店と、いいお客 (07/3/19)

このブログで紹介している記事では、なるべく写真を掲載するようにしているが、全部は行き届いていない。しかも、店内や料理の写真が1枚もないことが物足りない人もいるだろう。
それは、自分が本来は写真を撮らないタイプだからだ。

レストランなどの飲食店で、店内や料理の写真をさかんに撮っているお客というのは、正直、見ていてあまり気持ちのいいものではない。最近でこそ、店側も「ブログに載せるんだろーな」と想像が付くんで、大目に見てくれているようだが・・・実はライバル店の偵察という可能性だってあり得る行為だ。

店のスタッフや、常連たちにしてみれば、褒められるんだか、ケナされるんだか分からないブログに無断で載せられるのは、あまりいい気持ちではないはずだ。
もちろん、身分を明らかにして、店の人に承諾をもらった上で撮らせてもらうのなら別だが、そんな手順を踏んでいる人はほとんどいないだろう。
それ以前に、ほかのお客がいる店内で写真を撮るのは、マナーとしていかがなものか?・・・という気がする。

気にしすぎと言う人もいるかもしれないが、こうした理由から店内で極力写真を撮らないようにしている。
ずっと「いい店」にこだわって多くの店を訪れてきたが、店の方だって「いい客」に来て欲しいと願っているはずだ。
だから、「いい店」であればあるほど、自分も「いい客」でありたいと思う。
もし自分が迷惑な客だったら、その店を批評する資格はないのではないだろうか。

料理や飲み物の値段も、店内でメモったりしたくないので、せいぜい主なものいくつか記憶して書く程度に留めている。
ホームページを公開している店の場合は、URLを記載するようにしているので、詳しい情報はそちらを見てもらえれば分かるはずだ。

別に堅苦しく飲もうという気はさらさらない。要は、ブログに載せるために店を訪ねるのではなく、いい店を見つけたからブログに載せようか、というノリで行きたいだけだ。
やりたいことは、至極単純。

「いい店」にはどんどん行こう!そして、店に歓迎されるような「いい客」になろう!

無人島に1枚CDを持って行くなら、キース・ジャレット (07/3/17)

たぶん、初めて聴いたのは19歳の頃の大晦日だったと思う。
十代の頃はFM放送を良く聴いていたのだが、その日偶然オンエアされたのが、キース・ジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」パート1だった。

JAZZ好きな人にとっては伝説的なアルバムだが、それまで全くキース・ジャレットを知らなかった自分にとっては、かなり衝撃的だった。
無宗教の極みのようなタイプだったにも関わらず、聴いた瞬間に「音楽の神がこの人の指先を通してピアノを奏でている」と感じたのを、はっきりと覚えている。

後に分かったのだが、そう感じたのは自分だけではなく、このアルバムを聴いた多くの人が、全く同じ感動を覚えたらしい。

「ザ・ケルン・コンサート」は、タイトル通り、1975年1月24日にドイツ・ケルンのオペラハウスで行われたコンサートのライヴ・アルバムだ。
キース・ジャレットは“インプロヴィゼイション”と呼ばれるJAZZの即興演奏において、当代一の名手と言われている。
このアルバムのようなピアノ・ソロで有名だが、トリオを組んでの演奏も多い。

彼のスタイルは、既成の曲を独自のアレンジで弾くのではなく、ステージで感じたものをそのまま演奏するという、完全な即興演奏。従って、曲名もない。
彼が、その場所でその時何を感じたのがが、そのまま音になる。同じ場所であっても翌日にはまったく別の演奏が行われるという、特異なコンサートだ。

このアルバムでも、曲名は「ケルン、1975年1月24日 パートI」「同パートIIa」「同パートIIb」「同パートIIc」としか表記されていない。(全4パート)
「パートI」が最も長く、26分15秒あるのだが、演奏の最初から最後までほとんど暗記してしまうほど繰り返し聴いた。何度聴いても、最初に聴いた時の感動が蘇る。

特に、自分のお酒のBGMとしては究極とも言える曲なのだが、実際にこの曲を聴きながら呑んだことは数えるほどしかない。
なぜなら、この曲がかかるとほとんど呑むことも忘れて、ひたすら聴き惚れてしまうからだ。

●KEITH JARRETT/THE KOLN CONCERT
 POCJ-2524

日本酒とは、これほど旨い!「醸し人九平次〈別誂〉」 (07/3/16)

おいしい日本酒は多々あるものの、お酒には個人の好みもあるので、なかなか1銘柄だけ挙げるのは難しい。
古くは「越の寒梅」、割と最近では「久保田・万寿」「十四代」「黒龍」あたりが「うまい酒」の代名詞という気がする。
そんな中で、今回自信を持ってご紹介するのが「醸し人九平次〈別誂〉」
以前ご紹介した大塚の居酒屋「こなから」で呑み、余りの旨さにのけぞった酒だ。

このお酒が登場したのは、10年前(1997年)。愛知県名古屋市の酒造メーカー、株式会社萬乗醸造(ばんじょうじょうぞう)の銘柄だ。
同社は寛政元年(1789年)創業の老舗蔵元。現在15代目の久野九平治さんは、若い頃モデルや役者をしていたらしい。それが、父親と杜氏が共に倒れたことから、急遽蔵に戻って15代目を継いだという。
まるで、どこかのマンガのようないきさつだ。
杜氏には、同級生でエンジニアだった佐藤彰洋さんを抜擢。
畑違いの二人が協力し合って、「気品・優しさ・懐かしさ」をテーマに酒造りに取り組んでいる。

「醸し人九平次〈別誂〉」は、無濾過・無加水の純米大吟醸酒だ。
米は、酒造好適米として最高の「山田錦」、それも兵庫特A地区産を、なんと35%まで磨き上げている。
仕込み水は、長野の300年来の湧き水を調達。
限られた量を手間暇をかけて仕込まれている。

その味は上品で、芳醇な香りが魅力的。味わいに透明感がありながら、日本酒らしい旨みと甘みが広がる。ともかくバランスが良い。日本酒の初心者にも、通の人にも分かる明快な旨さ
これを堪能するには、逆に冷やしすぎない方がいい。

〈別誂〉は、パリの3つ星レストランでも、ワインリストに載せられている。
それも、最近東京に出店して話題沸騰のピエール・ガニエール氏の店や、フランス料理界の大御所アラン・デュカス氏の「スプーン」など、超一流の店だ。

さぞや高い価格と思いきや、1升で7千円台、4合瓶はその半額程度から入手可能。
この味がこの価格とは・・・安い!安すぎる!
日本人で、本当に良かった・・・・。

●醸し人九平次 純米大吟醸 別誂
使用米:山田錦35%精米
使用酵母:協会14号酵母
日本酒度 ±0
酸度 1.7
アルコール度 16.0~17.0

安くてうまい、新橋の立ち飲み「串揚げ屋 三」 (07/3/15)

高くて旨い店は当たり前、安くて旨い店こそが、本当の「いい店」・・・と思っている人も多いが、厳密には「安くて旨い店」というのは存在しない。あるのは、「安さの割に、旨い店」だ。
今日紹介するのは、「すご~く安い割に、旨い店」、新橋の立ち飲み屋「串揚げ屋 三」だ。

場所は、JR新橋駅の銀座口を出て、通りを銀座側に渡ったガードの真下。焼肉「羅生門」の隣にある小さい店だ。
カウンター4人+小さなテーブルが3卓だけの、小さな立ち飲み屋なので、いつも満杯に近い。
サービス担当が愛想のいい女性のせいか、女性のお客さんもちらほら。調理担当は、粋な兄さんが2人。

串揚げは1本95円~315円だが、ほとんどは105円~158円で食べられる。やはり野菜は安めで、魚貝、肉などは高めの設定だ。キャベツは、たぶん食べ放題。
普通の串揚げのみならず、メンチカツ、カニクリームコロッケ、シューマイ、たこ焼き、つくね、カキフライ(冬季)、チヂミ、根しょうが、チーズ、おもち、枝豆・・・といったメニューもあって、かなり多彩。揚げ物の可能性を広げている感じだ。

調味料も、あらかじめ用意されるのは関西風のあっさりソースだが、そのほかにも様々な調味料・薬味類が揃えられている。普通の塩、ハーブ塩、抹茶塩、胡椒、柚子胡椒、シークヮーサー胡椒、ポン酢、レモン汁、七味唐辛子、マヨネーズ、ピリ辛マヨネーズ、ケチャップ・・・など、その数15種類以上!色々な組み合わせを試しているだけでも飽きない。

飲み物は、生ビール(一番搾り)399円、日本酒(残念ながら普通酒のみ。お燗も可。)と焼酎(芋・麦)は各315円、ほかにサワー類(一番高いもので420円)や梅酒、ワインもあって、こっちも結構多彩だ。

店の小さなルールとして、「ソースの2度漬け」と「テーブルの移動」は禁止。
屋台並の小さい店ながら、店の奥にトイレもある。
カウンター内に小さなTVが置いてあるが、ガード下と言う事情もあり、映りはあまり良くないようだ。

串揚げもソースもしつこくないし、どれも(値段の割に)美味しいので、どんどん入ってしまいそう。昨夜は、カキフライ、豚カツ、うずら、タマネギ、メンチカツ、シューマイ、ニンニク、ハムカツの8串を平らげ、生ビール、日本酒、シーハイ(シークヮーサーハイ)、焼酎お湯割りの4杯を呑んで、3千円少々だった。
これは、多分この店としては豪華コース。軽く呑んでた隣のお客さんなどは、お勘定「980円」と言われ、驚いていた。

本来、串揚げは大して好きな方ではないのに、昨日の今日でもう食べたくなっているのが不思議。(結局、2日後に再訪。その時は同僚と2人で5,540円だった。)食べてる時は感じなかったが、意外と癖になる味なのかも。

ちなみに店名は、「看板を置く場所もないんで、ただの“串揚げ屋さん”でいい」という意味だとか。これまた意外とお茶目な店である。

●串揚げ屋 三
17:00~24:00、土・日・祝休み

ちゃぶ台でなごむ、銀座・路地裏「おまっとさん」 (07/3/14)

銀座と神楽坂は、路地裏が面白い街だ。
地元の人にしか知られていない名店が、あちこちの路地裏に隠れていたりする。
だから、自分も路地裏を歩くのが大好きだ。

そんな路地裏で見つけた店の一軒が、銀座7丁目の「おまっとさん」。
花椿通りから一本細い路地裏にある隠れ家的な居酒屋だ。

店は小さいが、天井近くにロフトがあるユニークな造り。
1階は掘りごたつ式の座卓が3卓と、同じく掘りごたつ式のカウンターが6席。ロフトは座敷で、4人用のちゃぶ台1つと、2人用の座卓が1つある。リラックスしてなごめる雰囲気は、初めてでも心地いい。

料理は和食。京都出身の料理人が、産地直送の旬の素材で、酒肴として楽しめる料理を提供してくれる。
一品料理のほとんどが600円~800円台と、値段も手頃だ。

日本酒の銘柄数は十種類少々だが、不満を感じさせない銘柄を一通り揃えている。
瀧自慢、酔鯨、黒龍、春鹿、黒帯、〆張鶴・・・などが680円~840円。
季節によって、更においしい限定酒などが随時入荷している。
焼酎や梅酒も500円から各種揃っており、こちらの方は50種類以上ある。

なごめる雰囲気で、価格は手頃、加えて料理やお酒に一本筋が通っている。
これも裏路地という立地のおかげなのかもしれない。
なお、近くに姉妹店「おまっとさん 絆」もある。

こんな店も知っていることを自慢したくて、次は誰かを連れて来たくなる店だ。

※「おまっとさん」は、都市開発のため残念ながら閉店したそうです。近くの商業ビルの8階に、姉妹店「おまっとさん 絆」がありますので、そちらのサイトをご紹介しておきます。

おまっとさん 絆

六本木にもこんな店が・・・「さかなのさけ」 (07/3/13)

六本木と言うと、どうしても「オシャレだが高い」店ばかりという印象がある。
もちろん、手頃な飲み屋もあるのだが、せっかくの六本木で大衆居酒屋というのも、ちょっと残念だ。
そんな時、そこそこオシャレっぽさも感じさせながら、それほど高くない店があると、使えるはず。
例えば、この「さかなのさけ」だ。

場所は、六本木交差点から高速に沿って赤坂方面へ進み、3つめの角を曲がった右側の1階。六本木と言っても、最近話題のエリアとは逆方向の、渋いエリアだ。

店は、入口両側の上下から格子が伸びる印象的な外観で、モダンな和風デザイン。間口は狭いが、「ちょっと気になる店」としての存在感は十分だ。
店内は、15席のカウンターと、2人掛けの小さなテーブルが1つ。カウンターがそのまま店の外まで飛び出していたり、何気に斬新なインテリアだ。

店を切り盛りしているのは、ご主人の田中秀嗣さんと、奥様のえっちゃん。元々は大阪南船場で17年間営業していた店で、お客に関西出身者も多い。2004年11月に六本木に移って来たそうだ。
ご主人は、『ちゃらんぽらん男、居酒屋をつくる』という本も書いている。

食事もお酒も、その日によって変わるが、どれもハズレなし
料理は和食をベースにした無国籍風。鯵の和風マリネ、甘鯛と春雨のベトナム風蒸し物、名古屋コーチン、自家製ひろうす・・・など。特に品揃えが多いわけではないが、バラエティ豊かで不満は感じない。味のレベルは高く、特に関西人なら必ず満足できると思う。600円~900円あたりが多く、一番高い「ヒラメの薄造り」あたりで1,600円だった。デザート(アイスクリーム、生チョコ)もある。

ビールはヱビスの生中(600円)、小ビン(400円)、中ビン(600円)。
焼酎は、芋・麦・黒糖がすべて600円~。
日本酒は、いわゆる有名銘柄はほとんどない。知る人ぞ知る銘酒を常に何種類か揃えており、お客の要望に応じた銘柄をチョイスしてもらえる。通好みの品揃えが、日本酒好きにはたまらない。
種類も多すぎないのが、逆に迷わなくいい。自分は、この店で初めて岩手の「酉与右衛門」(「酉与」は、実は1字)を飲ませてもらった。
価格は、純米・本醸造酒が60mlで600円~、100mlで500円~。吟醸酒だと、60mlで700円~、100mlで1000円~だ。

近くに通っていた昨年まで、自分が六本木で一番気に入っていたのがこの店だ。
たまにすいていることもあるが、混んでいることの方が多いので、できれば予約してから訪れた方がいい。

●さかなのさけ(livedoorグルメの紹介ページ)
http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/17616.html

新橋の秘密酒場「烏森醸造」 (07/3/12)

※「烏森醸造」は、現在看板がなくなっているため、閉店した可能性があります。

「隠れ家」と言われる店は珍しくないが、この店ほど本気で隠れている店は珍しい。
思わず、アメリカ禁酒法時代の「秘密酒場」を連想してしまった。それが「烏森醸造」だ。
具体的な場所など書いたら怒られそうなので、あえて書かないでおく。
店名から大体の場所は推測できると思うので、訪れたい方は記事をヒントに探してみてほしい。

店の入口は、ビルとビルとの隙間、人ひとりがやっと通れる程度の狭い空間にある。目印は、路地の入口に描かれたカラスの足跡
暗い路地に木製の戸があるだけなので、この店を探していた自分ですら、1度は気付かずに通り過ぎた。最近、ようやく看板を掲げたが、かつてはこれも無かったのだ。

営業時間がまた当てにならない。一応は平日午後6時~11時ということになっているが、「客が来ないと8時くらいで閉めちゃうんだ」とか・・・。自分も、やっと入れたのは訪問4回目。常連は必ず電話してから店に行くらしい。

店内は、奥の厨房を入れてもわずか3坪ほど。フロアには、ナラの無垢板の細長いテーブルが1卓だけしかない。テーブルの両側に4人ずつ8人、押し込んでも10人が限度だろう。
厨房も、冷蔵庫のドアが開ききれないし、刺身包丁は引ききれないという話だ。
だが、照明もそれほど暗くないし、壁も白い漆喰なので、雰囲気は明るい。何より、店主・山さん(とても見えないが、古希間近)のべらんめぇ調が、そのまま店の個性となっている。

店では、基本的に酒も料理も山さんにおまかせ。まず、ビールか日本酒かを伝え、日本酒なら好みを伝える。あとは客のペースに合わせて、美味しいお酒が次々と注がれる。日本酒はその日によってまちまちだが、繁枡、盾野川、墨廼江、明鏡止水・・・など、かなり吟味された品揃えだ。
料理も同様で、3品くらいまでトントンと出て来て、後は客の箸の進み具合を見て追加していく感じ。いずれも美味しい和食で、日本酒によく合う。鰤の照焼きなどは厚みがあって、ボリューム的にもたっぷりだった。

おなか一杯食べ、記憶が飛ぶほど飲んでも、勘定は6,500円~8,000円くらい(人にもよるので保証はしないが)。
お任せで飲んで食べることに抵抗ない人なら、最高の隠れ家になりそうだ。

※その後、なんと深夜11時からはワインバーに変身するようになった! 

営業時間/18:00~23:00
 定休日/土曜は予約のみ、日祝休

渋谷の夜景が楽しめるダイニングバー「Legato」 (07/3/11)

道玄坂のE・スペースタワー15階にある「レガート」は、渋谷の夜景が楽しめる女性向けのダイニングバーだ。
渋谷は、セルリアンタワーやクロスタワーを除くと意外に夜景の楽しめるレストランがなく、立地的にも価格的にも「レガート」が一番使い勝手がいいと思う。

レガート_外観この店、実はテーブルに着くまでが最大の見せ場。まず、エレベーターがシースルーで、昇るにつれて次第に渋谷の夜景が眼下に広がり、期待感をあおってくれる。15階に着くと、シャンデリアのある広いエントランスからも道玄坂が見下ろせる。
店内は広く、全部で約200席あるそうだ。入ってすぐのラウンジには、弧を描いたオシャレなカウンターバーがあり、眼前に夜景が広がる。窓際には2人用の席(カップルシート?)、奥には全室違う内装の7部屋の個室がある。

夜景を眺めながら飲食できるのは、実はこのラウンジ部分まで。メインダイニングはその左手になるのだが、そちらは窓から離れる上、フロアが低くなっているため、夜景は見えない。
それでも、個人的にはやはりテーブル席が一番落ち着ける。
お酒主体ならカウンターもいいが、しっかり食べるのには向かないし、カップル席もテーブルが狭いため、やはり軽く食べる程度の場合に留めたい。
ただ、メインダイニングは全席禁煙なので、煙草を喫いたい場合はラウンジになる。

店は「劇場」をテーマにしているだけあって、フロアの内装も凝っている。「舞台」に当たるのは店の厨房。テーブルから明るいオープンキッチンが一望でき、さながら「キッチン・ミュージアム」といった感じ。インテリアは中世のモスク(寺院)をモチーフにしていて、天井から100灯もの照明が下がっている。片側の壁面にある、天井まで届く巨大なワインセラーも圧巻。
店のスタッフがインカム(ヘッドフォンとマイクが一体化しているトランシーバー)を装着しているあたりは、いかにもグローバルダイニングっぽい。

料理はエクレクティック料理(フレンチとアメリカンなど各国の折衷折衷)という流行のスタイル。味も価格なりに納得できる線だし、デザートもおいしい。コースは3,980円、4,980円、6,300円の3つ。当然、アラカルトより断然お得だ。ワインが3,990円均一という安心価格なのも嬉しいところ。(もっと良いワインをお望みの方には、別メニューもある。)

ディナータイムは20歳未満入店お断りだし、あまりラフな服装。ラウンジは週末に限り午前4時まで営業している。昼はサラダバイキングが付いたランチもあり。

なお、同じグローバルダイニングが経営する「権八」が14階にあり、15階からそちらに降りて行くこともできる。こちらも有名な居酒屋だが、コスト・パフォーマンスも眺めも、15階の方が勝ち

●レガート
http://www.legato-tokyo.jp/jp/shibuya/home/welcome

スウェーデンの歌姫、レベッカ・トーンクウィスト (07/3/10)

「いい居酒屋の条件7か条」(2月27日の記事参照)にも含まれているように、お酒を飲んでいる時のBGMというのは、けっこう重視してる。そこで今日は、飲んでいる時に聴きたい音楽の話。

音楽は広く浅く聴いているけど、最も好みなのはジャズを中心とした黒人音楽系。ソウル、ブルース、フュージョン、ブラック・コンテンポラリーなどが心地よい。
中でも、ジャズの女性ボーカル、ピアノ、サックスあたりはど真ん中だ。

ある時、自宅近くの店で食事していたら、めちゃくちゃ好みの女性ジャズ・ボーカル曲が流れて来た。思い当たる声ではなかったものの、この曲はぜひ欲しい。
そこで、店の人に聞いてみると、BGMは有線だと言う。すかさずチャンネルを聞いて、時間を確かめた。

USEN440では、流れた曲をすべてホームページで確認できる。チャンネルと、流れた時間が分かればいい。
その曲は、スウェーデンの女性ボーカリスト兼ソングライター、レベッカ・トーンクウィストの「エンジェル・アイズ」だった。

早速この曲のCDを探したが、これには少々手間どった。分かったのは、既に廃盤になっている彼女のファースト・アルバムに収録されているということ。
廃盤は残念だが、ここで諦めるわけにはいかない。
ネット・オークションのサイトで、このアルバムの購入希望を掲載してみたら、翌日には九州の人と交渉成立し、おかげで無事購入することができた。

レベッカ・トーンクウィストは、ブルーの瞳が印象的なスウェーデン女性。小学校時代はケニアに住んでいたとか。
十代で、カーリー・サイモンやキャロル・キング、ビートルズ、スティーリー・ダンなどを聴いて音楽に目覚め、やがてJAZZクラブで唄い始める。
93年にメジャーデビューを果たすと、ジャズ、ブルース、ソウルなどをミックスしたファースト・アルバム「ア・ナイト・ライク・ディス」は、いきなりスウェーデンのチャート4位を記録、ゴールド・ディスクを獲得してしまった。
そのアルバムの9曲目に収録されているのが、ジャズのスタンダード・ナンバー(オリジナルはフランク・シナトラ)の「エンジェル・アイズ」だ。

彼女の気だるいようなハスキー・ボイスは、お酒のBGMにピッタリ。
どちらかと言えば洋酒向きの雰囲気ではあるが、お酒を2倍おいしくしてくれる声なのだ!

幻の大人気ビール、サッポロ「赤星」 (07/3/9)

会社の先輩から聞いた話。
日本のビールを飲み尽くしているドイツ人の友達が、「これが一番うまい!」と唸ったビールがあると言う。
それが、サッポロラガービール、通称「赤星」だ。

普通のサッポロビールと違い、ラベルに描かれている星が赤いため、こう呼ばれている。販売は「大びん」「中びん」のみで、缶はない。
何を隠そう日本最長寿のビールで、生産開始はなんとサッポロビール創業の明治9年(1876年)と言うから、優に130年を超えている。(当時はサッポロビールではなく「開拓使麦酒醸造所」と称していた。)

北海道では今でも人気があると言うが、都内や関西では滅多にお目にかかれない幻のビールだけに、「目撃情報」を募集しているサイトもいくつか存在する。
流通量が少ないのは、99.9%が業務用ルートで販売されているため。昔からこのビールを扱っていた飲食店のためだけに製造されているようだ。
現在、このビールを生産しているのはサッポロビールの千葉工場だけらしい。

日経産業新聞によると、最盛期の1960~70年代には年に5千万ケース以上(1ケースは大瓶20本)販売していたが、80年代に「生ビール」ブームが勃発。1996年に最大のライバル「キリンラガービール」が生に切り替えてからは、国内唯一の熱処理ビールとなった。
しかし、1999年の時点で年間販売量は百万ケース弱にまで減少。これまで何度も生産中止が検討されたが、そのたびに契約飲食店から「生産をやめるなら他社に切り替える」と、存続を求める要請(脅迫?)が相次ぎ、なんとか生き延びてきたらしい。
販売量はこのところ前年比2割減のペースだが、ブランドマネージャーの立山正之営業部担当副部長は「採算ギリギリの50万ケースまでは続ける」と話していた。

ちなみに「ラガービール」とは、下面発酵酵母(発酵の終わりに酵母沈むタイプ)を使って低温で熟成させたビールの総称。ドラフト(生)ビールに対し、熱処理をしたビールが「ラガー」だと思っている人も多いようだが、厳密にはそれは間違い。確かにサッポロラガービールも熱処理を加えているが 、本来「ラガービール」とは、熱処理の有無を問わない。
なお、「ラガー」に対し、上面発酵酵母(発酵の終わりに酵母が浮かび上がるタイプ)を使ったビールは「エール」と言う。

熱処理ビールは、日ごとに熟成が進む生ビールと違い、時間的な味の変化が緩やかで、独特の風味があると言われる。サッポロラガービールも、ほのかな麦芽の風味とすっきりとした飲みやすさが人気のようだ。
なお、現在ほかの熱処理ビールとしては、2001年に復活した「キリンクラシックラガー」がある。

サッポロは、この「ラガービール」といい、「エーデルピルス(※)」といい、ビール通に評価の高い製品を世に送り出しながらも、いつしか姿を消してしまうというケースが目立ち、残念だ。
もし、幸運にも置いてある店を発見したら、ぜひ味わってみてほしい。

その後、サッポロは2008年9月10日と、2009年8月12日の2回、主要コンビニエンスストアでラガービールの缶を限定発売した。それが予想を大きく上回る売れ行きだったため、2009年9月9日から10月まで、全国すべての酒販店でも販売したが、現在は販売を終了している。

→サッポロラガービール
http://www.sapporobeer.jp/product/beer/lager/index.html

※エーデルピルス
ファインアロマホップを通常の3倍使用したビール。現在は業務用10リットル樽生のみで、店頭販売はない。
サッポロビール直営の「銀座ライオン」など、ごく限られた店で飲める。


ワンレベル上の居酒屋、大宮「基」 (07/3/8)

大宮駅周辺には飲食店がたくさんあって、紹介するのに迷うほどなのだが、逆に言うと突出した店がなかなかない気もする。
そんな中で最近気に入っているのが、大宮駅西口にある「基(もとし)」。

基_看板この店は、よく「Hot pepper」にも掲載されている。大宮駅西口からDOMとアルシェの間の道をまっすぐ歩き、道を渡ってそのまま進むと突き当りのビルだ。ビルの横の階段を降りた地下に入口がある。
これは余談なのだが、このスプリングアートビルは、上階にもなかなかいい店が揃っていて面白い。

引き戸を開けると、モダンな和風のインテリア。店内は入口から左右に分かれいて、いずれも掘りごたつ式の小上がりになっている。席の間を御簾で仕切れるようになっているところが、むしろ今風。
奥にはL字型のカウンターもあり、そこもけっこうオシャレっぽい。女性やカップルの客も目立つ。

この店は、和食ベースの居酒屋で、京風おでんが売り。
個人的にはあまりおでん好きじゃないんだが、この店では必ず注文する。ここのおでんは、京風のダシが上品で美味しいのだ!

夏には冷たいおでんも食べられる。トマトのおでんとかは「これがおでん?」という気もするが・・・昨夏に食べたとうもろこしのおでんは見事だった。
最初、とうもろこしを5~6cmくらいの長さでぶつ切りにしただけに見えたのだが、食べようとしたら芯が練り物にすり替えられていた。つまり、一度きれいに芯からはずしたコーンを、芯に見立てた練り物の表面にきれいにくっつけ、本物のとうもろこしのように拵えてあったのだ。
手の込んだ遊び心のある一品に、思わず感心してしまった。

基_店内おでん以外の肴もみんな水準以上の美味しさで、和食好きにはたまらない。
蕎麦屋でもなかなか見かけない十割そば(限定)も、箸が止まらない味だ。

焼酎や日本酒も、550円~900円程度でおいしい銘柄が揃えられている。
特に、現地・屋久島でもなかなか売ってない三岳があったのにはビックリ!

京風の味付けが好みの人で、もし普通の居酒屋より1クラス上の店に行きたい時には、この店にぜひ1度行ってみてほしい!

・おでんと魚菜 基(Hot pepperの紹介ページ)
http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000015670.html

うまいビールあり!新橋「BIRE REISE'98」 (07/3/7)

ビールは、注ぎ方によって味が変わる。
だったら、日本一注ぐのがうまい人の店で飲むのが一番おいしいのでは?
そう思って行って来ました、新橋の「ビアライゼ'98」へ。

かつて、ビール通の間で伝説のビアホールと言われた、「灘コロンビア」という店が八重洲にあった。そこには、日本一のビール注ぎ名人・新井徳司さんがおり、「ビールの泡にマッチ棒が何本も立つ」という絶品ビールを出していた。夜ごとビール通が押しかける繁盛店だったが、新井さんは1993年に他界。
店で名人に師事すること17年、直伝の技を引き継いだ唯一の弟子が、「ビアライゼ'98」の松尾光平さんだ。

店は新橋駅・烏森口から西口通りを5分ほど歩いたはずれの方にある。(※2008年7月に移転。現在は、SL広場前にある「ヤマダ電機」左側の路地を入って100mちょっと歩いた右側にある。

にわか雨がパラつく平日の火曜日、午後7時半頃の入店だったが、店は満席。カウンターもテーブル席も、文字通り1脚の椅子も空いていない盛況ぶりだった。
入口のすぐ内側に小さなテーブルが置いてあるので、飲みながら待つこともできるのだが、ここはしばらくガマン。少し待ってカウンター席が空いたところで、「アサヒ樽生」(580円)を注文した。

ビールはあまり飲まないので(特にアサヒは)、的を得たコメントかどうか自信がないのだが・・・飲みやすい。ビックリするほど旨いという印象ではないが、ビールの苦味が全然気にならず、まろやかな風味で、スイスイと飲める感じ。泡も細かくてクリーミーだ。
続いて、バスペールエールやスタウトも飲んだ。味わいは異なるものの、いずれも同様の印象を持った。

「ビアライゼ'98」では、全てのビールを松尾さんが一人で注ぐ。「灘コロンビア」から引き継いだ、全国でも珍しい昭和24年型の旧式サーバーを使い、かち割り氷で冷やしている。
基本的には全てタンブラーでの提供だが、頼めばジョッキでも(超特大ジョッキでも)提供してくれる。
日本酒(白鷹)やワインもあるのだが、ここではビール以外飲む気にならなかった。

おつまみも、ビアホールとはしては驚くほど豊富。
名物はメンチカツで、パリッとした衣から肉汁が溢れ出すジューシーな一品。ポテトサラダやコロッケの美味さも有名だ。
心憎いほどビールがうまくなる料理が揃っているが、マグロの刺身、〆鯵、チャーハンなど、意外な料理もあり、懐の広さを見せてくれる。頼んだ料理はすべて美味しく、十分満足できた。

店はさほど広くはないし、格好をつけた店ではないが、廃材を使った温かみのある作りで、居心地は悪くない。カウンターや奥のテーブル3つはラフな組み木のため、卓上がデコボコしている。テーブルは4人用が7卓、6~7人用が1卓ある。
女性客もけっこう多く、カウンターで一人で飲んでいる人もいた。

水・木・金の週3日に限り、ランチもやっている。魚料理からメンチカツまで、15種類ほどあって750~950円くらい。おかずのボリュームは軽いのだが、大皿に盛られた6~7種類のお惣菜と、ご飯、味噌汁、お茶(冷/温)がおかわりし放題。(セルフサービス)ただし、昼はビールは飲めない。

閉店時間10時と少々早めなのが残念だが、ビール好きな人ならぜひ連れて来たい店だ。

→Yahoo!グルメ/BIER RISE'98
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000660970/P913031/

店も斬新、味も斬新!立ち食い蕎麦「minatoya」 (07/3/6)

今日のご紹介は、立ち食い蕎麦の「港屋」。(お酒の店に非ず。)
場所は西新橋だが、虎ノ門と神谷町の間あたりといった方が近い。
愛宕下通りの「愛宕1丁目」交差点角にある、真っ黒い謎の建物がそれだ。
窓は横長で極端に狭く、店内はほとんど見えない。
多少見えたとしても、そこが立ち食い蕎麦屋と分かる人はまずいないだろう。

店は狭いが、天井は高い。
フロアには大きな黒い石のテーブルがあり、それを囲んで16人程の客が蕎麦をたぐる。コートなどはこのテーブルの下に置ける。
テーブルの表面には浅く水が張ってあり、中央に飾られた花が季節を感じさせる(今は紅梅)。
店のスタッフは若い男女が4~5人。
立ち食い蕎麦屋と言うより、ダイニングバーのような店内だ。

ここの蕎麦は、冷たいつけ蕎麦が基本。お品書きは季節によって多少変動するが、今は「もりそば」\600、「海苔そば」「胡麻そば」\700、「海苔&胡麻そば」\800、「冷たい肉そば」「温かい鶏そば」\850、の計6品。
「温かい鶏そば」はつゆだけが温かい。
普通の立ち食い蕎麦でおなじみの「きつね」「たぬき」「天ぷら」などは一切ない

蕎麦は、まずそのボリュームに驚く。
「もりそば」「海苔そば」は皿に盛られたそこそこの量だが、ほかは丼いっぱいに入れられた蕎麦に、たっぷりの胡麻、刻み海苔などの具がてんこ盛りにされている。
女性は一目見て食べ切れないと思うだろうが、実際に残す人はほとんどいない。

北海道産の最高級そば粉から作られた太めの蕎麦は、かなり腰が強い。
つゆは濃く、ダシが効いていて、驚いたことにラー油が入っている。
なんとも斬新な蕎麦だが、これがこの店独特の味になっていて、癖になるのだ。
はっきり言って、美味い!到底、立ち食い蕎麦レベルの味ではない。

テーブルの所々に、ネギ、天かす、生玉子、特製唐辛子、わさび、蕎麦湯(ポット)が置いてあり、これらは入れ放題。ボリュームがあるので、途中で味に変化をつけながら食べられるのは嬉しい。また、ラー油の有無を含め、蕎麦や具の量も注文時にリクエストすることが可能だ。(蕎麦の大盛りは+100円)

店はたいてい満員で、お昼前後の時間帯だと40人くらいの大行列ができている。できるだけ時間をずらして行くことをオススメしたい。店内が狭いこともあり、蕎麦の盆を持って移動する際は、ぶつからないよう注意しなければならない。

立ち食い蕎麦屋にも、こうした斬新な試みにチャレンジし、なおかつ成功しているということに感心させられる店だ。新橋恐るべし。

●港屋(Livedoor 東京グルメ)
http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/13741.html

やっぱりはずせない、大塚「こなから」 (07/3/5)

初めて行った時、「ここが東京一の居酒屋では・・・?」と思った店が、大塚の「こなから」。

大塚は、池袋の1つ隣というだけでかなり客足が限られる街だが、こと銘酒居酒屋においては池袋に劣らぬ名店揃いだ。
特に、日本酒好きの間では「大塚四天王」と呼ばれる4店、「串駒」「江戸一」「こなから」「きたやま」の評判は高い。

中でも「こなから」は、現代和食店風のちょっときれいな店内で、女性を連れて行くなら四天王の中でも最適。ただし、数日前に予約を入れておかないと、いきなりの訪問で入れることはまれだ。平日でも、予約で開店と同時に満席というのが普通だからだ。

店内はカウンター10席、テーブル2卓のオープンキッチン。
日本酒が20銘柄、焼酎が10銘柄ほど揃えてあるのだが、ともかく何を飲んでも美酒ばかりで、ハズレがないスタッフ全員が酒通なので、好みの味や銘柄を伝えて、おすすめを挙げてもらうのもいい方法だ。
昔は、聞いたこともないような希少酒ばかりだったのだが、現在はそれほどマニアックではないようだ。(それとも、自分がマニアに近付いたからそう感じるだけか・・・?)ここで呑んだ「醸し人九平次・別誂」の旨さは忘れられない。

この店は生ビールの美味しさでも有名。銘柄はキリンの「ブラウマイスター」なのだが、女将である樋川まゆみさんの注ぎ方が絶品なのだ。アサヒ党なら新橋の松尾光平さん、サッポロ党なら銀座7丁目の海老原清さんに注いでもらうのが最高だろうが、キリン党ならここの樋川さんが最高かもしれない。
日本酒も、一升瓶の底だけを持って、すりきり一杯まで見事に注いでくれる。

料理がこれまた美味い。ジャンルとしては和食ベースの創作料理といったところだが、ちまたによくある「創作和食」の店とはレベルが違う。どれもこれもが(刺身も含め)居酒屋のレベルを超えている
かつて板長だった原透悦さんが麻布十番の「IZAYOI」に移ってからはご無沙汰なのだが、竹本勝慶さんに代わってからも、依然評判は落ちていない。

名物のひとつが、「マグロの酒盗のクリームチーズ和え」。
これが、組み合わせの妙を狙っただけのメニューかと思いきや、日本酒によく合う絶妙の味なのだ。
最近、これと似たメニューを他店でもたまに見かけるが、多分ここが元祖だと思う。

難点は、価格も並の居酒屋レベルではないこと。日本酒は吟醸酒以上のものばかりだし、料理も下手な和食料理店では太刀打ちできないので、内容を考えれば高くないのだが、普通の居酒屋感覚ではちょっとキツイ。
また、いくら混んでいるとは言え料理が遅すぎる、という体験談も見かけた。自分が行っていた頃は、特に遅いと感じたことはなかったのだが・・・・。

個人的には、他店に2回行くなら「こなから」に1回行く方が幸せ!

●こなから(Yahoo!グルメ)
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000973149/P052878/

ちょっと自己紹介 (07/3/4)

ブログを立ち上げて一週間経ったところで、簡単に自己紹介しておこうと思う。

子供の頃は、家がビンボーだったこともあり、美味しいものなどほとんど食べたことがなかった。それが高校時代に初めて渋谷の飲食店に入り、この世の中には「美味しいもの」があることを知り、人生が変わった。

以来、手作りで学校近くのグルメMapを作成し、入った店を1軒ずつ塗りつぶしていくような学生に変貌。それまでの反動というやつだろうなぁ・・・。

大学は文学部だったのだが、普通の会社勤めは勤まらないという自信があり、デザイン専門学校を経てグラフィック・デザイナーに。「センスを磨くため」と言い訳しながら、流行の店を行脚する生活を続けた。
やがて独立して表参道に広告制作事務所を設立。時代の流れでWEBデザインの仕事が徐々に増加し、それが仕事の中核を占めるようになった。

その後、大手広告代理店に常駐してWEBプロデュースを行う仕事が舞い込み、いくつかの代理店を渡り歩きながら、田町、目黒、六本木・・・と、あちこちの街の店を開拓。2006年10月から職場が汐留の広告会社に移り、現在、銀座から築地場内まで、あいかわらず様々な店を開拓し続けている。

これまで入った店は、約3,000軒。フード・ジャーナリストやセレブな方々とは比べ物にならないだろうが、ほとんどが自分で選んだ店に自腹で行っている以上、まあこんなものだろう。取りえと言えば、角打ち(酒屋の店先での立ち飲み)から豪華客船のダイニングまでという、守備範囲の広さくらいか。

昨年は、趣味の延長で「きき酒師」資格を取得した。今年はワイン・エキスパート資格を狙っている。

飲み歩き以外にも様々な方面に興味が尽きず、毎年新しいことに手を出しているのだが、飲み歩きが一番の趣味であることは、多分永遠に変わらないだろう。
座右の銘は、「元気に百(歳)まで飲む」。

本物の白酒 (07/3/3)

今日は桃の節句。古風に言うと「上巳(じょうし)の節句」、今風に言うと「ひな祭り」だ。
桃の節句には、昔から草餅や白酒をいただく習わしがある。

平安貴族は、中国の故事にならって毎年3月3日に宴を催し、盃に桃の花を浮かべた「桃花酒(とうかしゅ)」を飲むのが習慣だった。
それが白酒に替わったのは、江戸時代。神田にあった豊島屋が売り出した「白酒」が大ヒットしてからだ。

なんでも、初代・豊島屋十右衛門の夢枕にある晩お雛様が現れ、白酒の美味しい作り方を伝授されたという。どこかで聞いた風なエピソードではあるが、豊島屋の白酒は独特の粘りと甘みで女性にも飲みやすく、たちまち江戸中で大人気となった。“山なれば富士、白酒なれば豊島屋”とまで詠われたとか。
更に、白酒と桃の花との組み合わせが紅白でおめでたいということで、ひな祭りに白酒を飲む風習が全国に広がったらしい。
まさに「土用の鰻」に次ぐ、江戸時代の超ヒット・キャンペーンだ。

よく「白酒」を「甘酒」と混同している人がいるのだが、この2つはまったくの別物。
「甘酒」は、蒸米(もち米)に米麹と水を混ぜ、55℃前後で一昼夜保温することで、デンプンを糖化させた甘味飲料。一般家庭でも簡単に作れ、一晩でできることから一夜酒(ひとよざけ)とも呼ばれた。アルコール分はほとんど含まれないため、酒というのは名ばかりで、子供でも飲める。(酒税法上、アルコール分1%未満のものは「酒」とされない。)
酒粕に砂糖や水、生姜を加えて作ったものも甘酒と呼ばれるが、こちらは若干アルコールが含まれる。

一方「白酒」は、蒸米(もち米)と米麹に味醂または焼酎を混ぜて発酵させ、約1ヶ月間(豊島屋では2ヶ月以上)熟成させた後、石臼ですりつぶしたもの。糖質45%程度と甘味は十分だが、アルコール分も9~10%程度含まれる。一般家庭では作れないし、子供は飲めない立派なお酒だ。(酒税法ではリキュール類に該当。)

かつて豊島屋では、節句シーズンになると夜明け前から白酒を買い求める客が殺到し、けが人に備えて医者を待機させておくほどだったという。
現在でも、豊島屋は江戸時代とほとんど変わらぬ製法で白酒を造り続けている。
幸い、今ではインターネットで購入可能なので、けがをする心配はなさそうだ。ただし、1シーズン約6,000本限定のため、売り切れ御免と言う点は、昔と変わらない。

まあ、自分は辛党なんで、どちらかと言えば「桃花酒」の方が好みだけどね・・・

●豊島屋
http://www.toshimaya.co.jp/


銘酒が安い!西新宿「すみよし」 (07/3/2)

西新宿の銘酒居酒屋といえば、まずその名が挙がるのが「吉本」。(お笑い劇場にアラズ。)
吉本は確かに最上級の日本酒を揃えた店だが、店の雰囲気や価格帯は、居酒屋と言うより割烹に近い。自分にはちょっと敷居が高いというのが本音だ。

同じ西新宿でも、居酒屋「すみよし」ならずっと安く銘酒が楽しめる。
場所は小滝橋通りから一本入った裏道にあるため、ちょっと分かりにくい。
「ⅰタウンページ」で地図を確認した方が間違いないだろう。(↓最下部に記載)

外観も店内も、一見何の変哲もない居酒屋なのだが、窓際や入口に並べられた一升瓶が、誘蛾灯のように日本酒ファンを惹きつける。(自分も、店の前を通りかかったら、立ち去ることかなわず・・・。)
ここは、新潟を中心とした全国の銘酒を見事に揃えている。しかも、「幻の銘酒」と言われるような銘柄、他店で外箱は見るものの中身があった試しがないような稀少酒が、ここではすべて実際に味わうことができるのだ。

もちろん、そうした稀少酒は価格もそれなりだが 総じてこの店の価格は実に良心的だ。銘酒をこれだけ安く提供している店は、都心ではなかなかない。特に「十四代」や「黒龍」のファンにここのメニューを見せると狂喜乱舞するので、連れの方はご注意願いたい。
店の親父さんも本当に日本酒好きと見え、お酒について質問すると、実に楽しそうに説明してくれる。

一品料理も350円からと、これまた安い。素朴な新潟家庭料理は日本酒によく合い、盃が進む。
2時間限定飲み放題コースにも、地酒が何種類か含まれるのが嬉しい。
一応付け加えておくと、焼酎も100銘柄を超える品揃えだ。

●すみよし(ⅰタウンページ)
http://nttbj.itp.ne.jp/0353899119/index.html

新橋最強の立ち飲み屋「竜馬」 (07/3/1)

新橋といえば「立ち飲み」、「立ち飲み」と言えば新橋。
このエリアに何十軒あるのか分からない立ち飲み屋だが、その中で最も有名な店が「竜馬」だろう。
昨今の立ち飲み屋ブームは、この店から始まったと言っても過言ではない。

人気の秘密は、安くて豊富なメニューと、立ち飲み屋らしからぬオシャレっぽさ。
まず、カウンターの背後にずらりと並べられた焼酎が壮観だ。焼酎には専用メニューが用意されており、「森伊蔵」「魔王」「百年の孤独」といったプレミアム物まで揃っている。(これらは一人1杯限定。)種類が多すぎて迷ったら、店主の砂押さんや奥さんの櫻子さんに聞けば、オススメを選んでもらうこともできる。

焼酎に比べ、日本酒は4銘柄(500円)と、いささか物足りないのが残念。
だが、そのセレクトはなかなかのものだ。
野積杜氏の名人・高浜春男氏が醸す新潟の代表的人気酒「八海山」、能登の名杜氏・波瀬正吉氏が磨き上げた静岡の銘酒「開運」、安芸津杜氏の土居教治氏率いる高知の純米吟醸「酔鯨」、同じく高知を代表する司牡丹酒造の辛口純米「船中八策」という、珠玉のラインナップだ。

飲み物も肴も、ヘタな居酒屋まっ青の品揃え。
オーダー数トップ(たぶん)の「鮪の中落ち」は、大盛りで400円。
かなりボリュームがあるので、これは驚きの安さと言っていい。

ここでは、入店したらカウンター上の小さな籠にまず現金をいくらか入れておく。(写真参照)
注文に応じて店のスタッフがそこから代金を引いていくという支払い方式になる。さしずめ「お任せキャッシュ・オン・デリバリー」といったところか。かつて1回だけお釣りを忘れられたことがあったが、(もちろん申告したらすぐもらえた。)最近は目の前に硬貨を示して確認してくれるので、そういった心配もなさそうだ。

オシャレっぽい造りもあってか、女性客の多さでも新橋随一。
カウンターのほかにテーブルも1卓あるが、競争率はかなり高い。

難点は、人気がありすぎて入れない場合も多いこと。「新橋最強の立ち飲み屋」と言われる店なので、雑誌などでもさんざん紹介されてきた。一種の有名税と諦めるしかない。
客はできるだけ間隔を詰めて立つのがこの店のルールだが、それでもピークの時間帯には入りきらなくなる。店からあふれた客が表の路上で飲んでいるのも、おなじみの光景だ。初めて行く人には少々分かりにくい立地なのだが、これが格好の目印になる。(その時は店に入れないということだが・・・。)

坂本竜馬の命日(11月15日)や、開店記念日(2月最終週)はセール期間となり、こっちが心配になるほどの激安になる。(七周年記念だった昨日は、7時まで「一番搾り」が100円!)

なお、洋酒が好みという人には、目と鼻の先に姉妹店の立ち飲みバー「龍 ORYO(おりょう)」もある。


■立ち飲み 竜馬(「次に流行る!」の紹介ページ)
http://www.foodrink.co.jp/next-vogue/200502/050226.html

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